専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外サッカー

ペルー惑わせた「クネクネGK」は30歳で代表デビュー、一時は教員志望… 豪州をW杯に導いた遅咲き守護神に世界が注目!

THE DIGEST編集部

2022.06.14

 一躍、世界的にも注目の人となったレッドメインだが、『THE AGE』はそのキャリアを振り返り、少年時代はアーセナルのユースチームで研鑽を積むも、ヴォイチェフ・シュチェスニー(現ユベントス)の後塵を拝してプロ契約を勝ち取れず、帰国してプロとなってからは多くのクラブを渡り歩き、ある時期には教員免許を取得して教師になることを決意していたが、2017年に控えとして加入したシドニーFCでブレイクし、30歳で代表デビューを果たしたことなどを紹介している。
 
 なお、敗れたペルーの地元紙『El Comercio』は「ライアンに代わったレッドメインは、ペルー選手の気を逸らすため、両腕を動かしながら、目的を果たした」「彼がこのような珍しい“戦略”を用いたのは、これが初めてではない」と、この「奇妙な動き」に言及。また、2大会連続出場にペルーを導けなかったリカルド・ガレカ監督の「ルールの範囲内のことであるなら、私からは何も言うことはない」とのコメントを紹介した。

 オーストラリアといえば、かつてプレーオフでは1986年大会予選(スコットランドに敗北)、94年大会(アルゼンチン)、98年大会(イラン)、2002年大会(ウルグアイ)でことごとく涙を飲んできたが、2006年大会でウルグアイを今回同様にPK戦で下して産みの苦しみを乗り越えると、前回2018年大会でもホンジュラスを抑えている(3-1)。この究極の戦いの“経験”の強みが今回も活かされたようで、本大会連続出場(今回で5回)を維持している。

 今回は戦前に、アーノルド監督が「中東での戦いには慣れている」と語ったのに対し、ガレカ監督は猛暑のカタールでの戦いに異論を唱えており、ある意味、アドバンテージを持って戦い、指揮官の戦略も当たって最高の結果を得たと言えるかもしれない。

 歓喜をもたらしたレッドメインは、本大会でも最終メンバーに名を連ねるのか。そして、彼がPK要員として活躍する場面は訪れるか。それには、フランス、デンマーク、チュニジアとのグループを勝ち抜き、4大会ぶりの決勝トーナメント進出を果たす必要がある。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】クネクネ躍る守護神がPK戦で大仕事! 豪州がプレーオフ勝利を決めた瞬間をチェック

【関連記事】伯メディアが欧州9リーグの日本人選手を徹底評価! 南野は「世界最高のサブプレーヤー最有力候補」、久保には「進化のないシーズン」

「説得力のある防御」ブラジル戦の日本の“守備”を各国メディアは軒並み高評価! W杯対戦国はどう報じたのか?
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号