このように両チームは明暗を分けることになったが、すでに勝者の目は11月に開幕する本大会に向けられている。コスタリカは、グループEでスペイン、ドイツ、そして日本と対戦することが決定しているが、スアレス監督は「どんな顔ぶれだったか忘れたよ（笑）」とジョークを飛ばしながら、残りの準備期間でやるべきことを挙げた。
  「全ての試合は非常に難しく、複雑なものとなる。我々がこの“感動的”なグループの主役になりたいのであれば、多くのことを改善しなければならない。ここまでのチーム作りはうまくいっているが、本大会までの期間で、中盤をより強化することが目標だ。そして、もっと競争力を高める必要がある」

　一方、キャンベルは「死のグループ」について「素晴らしいことだ。強国ばかりだし、ベストなチームと対戦することができる。我々も、ここに入るのに相応しいチームだと思う。カタールではみんなが一丸となり、幸運や喜びに恵まれるだろう」と歓迎。対してナバスは「今、我々がやるべきなのは喜ぶことだと思う。W杯に向けては、まだ考える時間はある」と語っている。

　この「ティコス」の愛称を持つ代表チームの勝ち上がりを、ドイツのサッカー専門誌『KICKER』は「序盤で先制という良いスタートを切り、ニュージーランドのプレッシャーを堅実な守備で耐え抜いた。本大会ではドイツのグループリーグ最後の対戦相手となる」とレポート。一方、スペイン・マドリードに拠点を置くスポーツ紙『MARCA』は「７度目のW杯で、彼らはスペイン相手に厳しいスタートを切る。そこで彼らはサプライズを起こさなければならない」と、ライバルに対して厳しい展望を示した。

　日本では、森保一監督が、ようやく決定したグループリーグ２戦目の対戦相手について「コスタリカはフィジカルが非常に強く、堅守のチーム。自信を持って戦えるように、自分たちがやっていることを出し切って戦えば勝点３を獲れると思えるように、攻撃も守備もレベルアップして、強い覚悟をもってW杯に臨みたいと思います」（日本サッカー協会より）とコメント。ワールドクラスの守護神ナバスを「こじ開けるのは大変」と警戒しているようである。

構成●THE DIGEST編集部
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