こうして、過去３年間とは違う形で「エル・ブランコ」を後にすることになるという久保だが、マドリーの専門サイト『Defensa Central』は、「マドリー、特に同クラブの取締役会は、この日本人選手に変わらぬ信頼を寄せており、久保が将来、マドリーに復帰することを期待してこの動きを見せた。彼らはソシエダが、久保が進歩するのに最適なチームであると確信している」と綴り、彼が成長して帰還することを信じているようだ。
  　別のクラブ専門サイト『THE REAL CHAMPS』によれば、マドリーで過去12年間、買い戻しオプションを含んだ契約で売却された選手は23人、また権利の一部をマドリーが保有して売却された選手は８人いるが、実際に買い戻された選手はカゼミーロ、ダニ・カルバハル、アルバロ・モラタ、マリアーノ・ディアス、ルーカス・バスケスの５人だけとのことであり、果たして久保がこの事例に名を連ねることはあるだろうか。

　いずれにせよ、正式発表がなされれば、過去３シーズン以上に、久保にとっては成長のチャンスが訪れる一方で、これまで以上に厳しい道が待ち受けていることだろう。バスクの強豪クラブで存在感を示し、その才能を開花させられるか、大きな期待を持って見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部
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