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海外サッカー

「サッカーのロジックを全て破壊した」 波乱に満ちたカタールW杯をスペイン紙が「最もクレージーな大会」と評して回想

THE DIGEST編集部

2022.12.16

 日韓大会もアジア初開催ということで、欧米チームがコンディション調整に苦しんだという事実があるが、今回はさらに初めて11月開幕という変則的な日程で開催されたことが、このような波乱を生み出したとも考えられるが、同メディアは「カタールW杯はサッカーの“ロジック”を全て破壊した」と指摘した。
 
「アルゼンチンでは数年前から『誰でも、誰にでも勝てる』というフレーズが一般的になっていたが、それは欧州にも広がり、まずは昨季のチャンピオンズ・リーグでモルドバのシェリフ・ティラスポリがレアル・マドリーやシャフタール・ドネツクを下してみせたが、今、その流れはW杯にも到達した」

 これまでの“常識”が通用しない状況においては、長く継続されてきた「ジンクス」もその効力が薄まったとして、フランスの決勝トーナメント進出によって、前回王者が早期敗退を喫するという「チャンピオンの呪い」が解かれた他、アルゼンチンとカリム・ベンゼマ(負傷離脱)擁するフランスの決勝進出により、「南米(コパ・アメリカ)王者は世界王者にはなれない」「直近のバロンドール受賞者を擁する国は優勝できない」という有名なジンクスのいずれかが破られることになると紹介した。

 他にも、「グループFから勝ち上がったチームは優勝できない」という1982年大会(24チームに出場国が増加)以降のジンクスが、クロアチアとモロッコの善戦によってもう少しで消滅するところだったということも指摘した同メディアは、同記事を「カタール2022は全てを破壊した」と締めている。

 大会は残り2試合であり、両カードともに互角のチーム力を誇っている者同士の対決だけに、勝敗そのものが波乱や番狂わせとなることはないが、多くの楽しみを与えた大会の最後に相応しく、ポジティブな面で大きな驚きを期待したいものである。

構成●THE DIGEST編集部
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