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海外サッカー

30歳を迎えた遠藤航がシュツットガルトでの「最高の瞬間」を独紙で回想!“LegENDO”が「最高の経験」と語った劇的な結末を再現できるか?

THE DIGEST編集部

2023.02.10

 2つ目は、2020年6月21日に行なわれたリーガ2・第33節のニュルンベルク戦。6-0の圧勝でほぼ1部リーグ昇格を確定した一戦であり、遠藤は「スタジアムは無観客でしたが、素晴しい感覚でした。シュツットガルトに帰るバスの中の雰囲気は素晴らしかったです」と回想した。
 
 そして最後は、2022年5月14日のケルン戦。昇格1年目は9位の好成績を残すも、翌シーズンは降格の危機に陥り、最終節を迎えたシュツットガルトは1-1で迎えた後半アディショナルタイムにゴールを奪い、得失点差でヘルタを上回って15位残留を果たす。CKで伊藤がフリックしたボールを頭で押し込んだのが、2シーズン連続で「デュエル王」となる遠藤だった。

 キャプテンとしてチームを牽引するだけでなく、自らのゴールで残留を成し遂げたヒーローは、「僕にとっては、クラブキャリアにおける最高の経験であり、試合の劇的な展開とスタジアム(本拠地メルセデス・ベンツ・アレナ)の雰囲気は信じられないものでした。試合後、(ピッチになだれ込んできた)ファンと祝福し合ったことは決して忘れられません」と語っている。

 同メディアは、「今季も同じようにハッピーエンディングを迎えることを願っている」と記事を締めたが、現在19節を終えた時点でシュツットガルトの獲得勝点は16。なかなか厳しいようにも思えるが、地元紙『Stuttgarter Zeitung』は「過去のデータはシュツットガルトのファンに希望を与える」として、19節終了時点で勝点16以下でも、最終的には残留どころか、欧州カップ戦出場権を争った例があることを紹介した。

 2月1日に行なわれたDFBポカール3回戦のパダーボルン戦では、立ち上がりにオウンゴールで先制点を与え、長くゴールを奪えずにいたものの、86分に追いつき、アディショナルタイム5分に決勝点を奪うという劇的な勝利を見せたシュツットガルト。まだツキは失っていないと思われるチームの終盤戦、再び重要な役割を三十路に到達したキャプテンが果たすことに成るのか、今後の試合に要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部
 
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