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海外サッカー

インテルの注目点はエースのラウタロと新加入テュラムの2トップ。パリSG相手に試合をコントロールできるかも日本ツアーの見どころ

片野道郎

2023.07.25

カタール・ワールドカップにも出場したテュラムが新加入。(C)Getty Images

カタール・ワールドカップにも出場したテュラムが新加入。(C)Getty Images

 昨シーズンのCL決勝では、ポゼッション能力で上回るマンチェスター・シティにボールと主導権を委ねて受けに回りながら、相手の隙を衝く鋭い攻撃を再三繰り出し、試合に敗れたとはいえ、質・量ともに敵を上回る決定機を作り出した。また相手の出方によっては、自らボールを支配して攻勢に立ち、主導権を握って押し込む戦い方もできるなど、状況に応じて複数のスタイルを使い分ける戦術的な柔軟性も大きな武器だ。

 今回来日しているのは、8月19日に開幕するセリエAの23-24シーズンに向けた新チーム。CL準優勝を果たした昨シーズンのメンバーがほとんどが残り、そこにFWマルキュス・テュラム(前ボルシアMG/フランス代表)、MFダビデ・フラッテージ(前サッスオーロ/イタリア代表)、MFファン・クアドラード(前ユベントス/コロンビア代表)という期待の新戦力を加えた充実の顔ぶれだ。

 とくに注目なのは、テュラムと今やインテルの看板になったラウタロが組む新たな2トップ。昨シーズンにセンターフォワードを務めたエディン・ジェコは契約満了で、ロメル・ルカクはレンタル期間終了でともにチームを離れており、その後釜として獲得したテュラムは、今シーズンのキープレーヤーとなるべき存在だ。
 
 1メートル92センチの長身にもかかわらず鋭くしなやかな身のこなしと高いテクニックを備えたテュラムは、タイプ的にはルカクよりもジェコに近く、フィニッシュはもちろん攻撃の組み立てにも積極的に参加するプレースタイルが特徴。テュラムの下がる動きに合わせてラウタロが前線のスペースに飛び出したり、サイドに流れたラウタロからのアシストをテュラムが押し込んだりといった、息の合った連携を期待したい。

 アル・ナスル戦では、この2トップのプレーに加えて、C・ロナウド対インテル守備陣の対決、さらには昨シーズンまで長らくインテルの中盤で司令塔を務め、今夏にアル・ナスルに移籍したマルセロ・ブロゾビッチとの古巣対決も注目ポイントになる。

 8月1日のパリSG戦は、相手の新監督ルイス・エンリケが打ち出すであろうショートパス主体のポゼッションサッカーに、インテルがどう対応するかが見どころだ。前線からの激しいハイプレスと相手にボールを持たせてのミドルプレスを使い分け、試合の流れをコントロールする戦い方はインザーギ監督の十八番。欧州トップレベルの両チームが展開する丁々発止のやり取りが楽しみだ。

文●片野道郎

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