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海外サッカー

【独占インタビュー】チャルハノールが明かすインテルの強みは「ファミリーのような一体感」、“禁断の移籍”やCL決勝で足りなかったものにも言及!

THE DIGEST編集部

2023.07.31

東京での練習前に行なわれた「サッカークリニック」に参加したチャルハノール(後列右から4人目)。写真:伏谷一誠(THE DIGEST編集部)

東京での練習前に行なわれた「サッカークリニック」に参加したチャルハノール(後列右から4人目)。写真:伏谷一誠(THE DIGEST編集部)

――キャプテンを務めていたハンダノビッチやミラン・シュクリニアルが退団して、ラウタロ・マルティネスが新たなキャプテンに、ニコロ・バレッラが副キャプテンになりました。チームの雰囲気は何か変わりましたか?

チャルハノール:その質問に答えるのはまだ早いんじゃないかな。僕は今シーズンで3年目だけど、この2人はもっと長くインテルに在籍している。ピッチ上でもラウティとバレ(ラウタロとバレッラの愛称)は重要な選手であることに間違いはないよね。サミル(ハンダノビッチ)の後を引き継いで、きっといい仕事をすると思うよ。2人とも僕より若いから(チャルハノールは29歳、ラウタロは25歳、バレッラは26歳)、必要とあれば手を貸したいね。

――あなたはトルコ代表でキャプテンを務めています。インテルでもリーダーシップが求められますね。

チャルハノール:キャプテンの役割は分かってるつもりさ。トルコ代表でキャプテンという重責を担っている。それは僕にとって大きな誇りなんだ。もしミステル(監督の意。シモーネ・インザーギ監督を指す)やスタッフ、クラブが望めば、キャプテンを務める準備はできている。振る舞い方は心得ているからね。でも、誰がキャプテンなのかは重要じゃない。大事なのはチームとして互いを助け合うことだからね。

――それにしてもミランからインテルに移籍したのは驚きでした。

チャルハノール:「何かが起きる時は起きる」という感じかな。ピエロ・アウジリオ(スポーツディレクター)とミステル(インザーギ監督)から電話をもらったとき、自分にとって重要な話だと理解したよ。インテルのようなクラブに必要だと求められたのは、自分にとって誇りに思えた。だから移籍しようとすぐに決めたんだ。話はスムーズに進んだよ。

――インテルとの絆を強く感じていますか?

チャルハノール:感じるよ。ティフォージ(インテルのファン)との関係もいいしね。ティフォージには感謝しているんだ。ミランからインテルに移るのは、やっぱり簡単な話じゃない。それはインテルを応援する誰にとってもね。だから、僕はいつもピッチで全力を尽くした。ピッチ上でチームのためにプレーする姿を見てもらいたかったんだ。今はティフォージの心の中に入れたと思っているよ。
 
――日本に来るのは初めて?

チャルハノール:初めてだよ。僕たちは日本に来ることができて喜んでいる。日本人は誰もが親切だし、みんなとても優しくて心が広い感じがするね。どこに行ってもきちんとしていて清潔だし、日本に滞在するのはとても気分がいい。大阪で外出したけど、誰もが親切で感じが良かった。東京でも時間があれば外に出てみようと思っているよ(インタビューは7月28日に実施)。そうそう、カタール・ワールドカップで日本のサポーターが話題になったよね。スタジアムを清掃したって話さ。あれは他の国のファンの手本になった。日本人は本当にみんなきちんとしているよ。

――最後に昨シーズンのチャンピオンズリーグ決勝について聞かせてください。インテルはいい試合をしながら、結果的に負けてしまいました(マンチェスター・シティに0-1で敗戦)。あの一戦から得たものは何かありますか?

チャルハノール:結果はあの通りさ。試合前、シティが断然有利と言われていたけど、僕らはできる限りのプレーをしたし、チームの実力を見せられたと思う。決められなかったけど、何度かゴールチャンスはあったからね。チャンピオンズリーグの決勝に出場できたことは素晴らしい経験だった。もう少しで勝てそうだったんだけどね。

――あの試合で、インテルに足りなかったものは?

チャルハノール:足りなかったのは運だけ。幸運に恵まれなかったね。

◆プロフィール
名前/Hakan CALHANOGLU ハカン・チャルハノール
生年月日/1994年2月8日(29歳)
出身地/ドイツ・マンハイム
身長・体重/1メートル78センチ・76キロ
◆クラブキャリア
2011-12 カールスルーエ(ドイツ2部)
2012-13 カールスルーエ(ドイツ3部)
2013-14 ハンブルク(ドイツ1部)
2014~17 レバークーゼン(ドイツ1部)
2017~21 ミラン(イタリア1部)
2021~  インテル(イタリア1部)
◆トルコ代表歴/78試合・17得点
◆トルコ代表デビュー/2013年9月6日(アンドラ戦)

interview & translation by Chikako OGIHARA
構成●THE DIGEST編集部

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