今回の訃報を受けて、各方面からレジェンドに対して弔意が寄せられており、ウルグアイ・サッカー協会は「『栄光のセレステ』の一員であるビクトリーノの死を、深い悲しみと動揺をもって悼む。彼の家族や友人に哀悼の意を表する」、ナシオナルは「南米と世界の両方で王者となったヴァルデマールの死を深く悼む。安らかに眠れ」と、それぞれSNSで声明を発表。後者はまた、ホームスタジアムの「グラン・パルケ・セントラル」で散骨を行なうことも明らかにした。
  　かつてのスター選手が悲しい最期を迎えた原因について、各国のメディアは経済的な困窮を挙げているが、ナシオナルのアレハンドロ・バルビ会長は「彼は経済的な問題を抱えてはいなかった。自宅を持ち、質素な生活はしていたものの、食べるのに苦労する状況ではなかった。問題は別の何かにあると思う」と、これを否定。これを報じたウルグアイの日刊紙『EL OBSERVADOR』は、ビクトリーノが生前、元サッカー選手を経済的に援助する社会運動に参加していたことも報じている。

　通信社『MercoPress.』は、2021年以降、マキシミリアーノ・カストロ、ウィリアムズ・マルティネス、エミリアーノ・カブレラ、サンティアゴ・ガルシアといったウルグアイ人サッカー選手が自ら命を絶っていることを紹介し、「このリストにビクトリーノも加わってしまった」と、その死を惜しんが、とにかく今は、サッカーの歴史を華やかに彩った功労者の冥福を祈りたい。

構成●THE DIGEST編集部
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