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海外サッカー

「16歳とは思えない大人びたプレー」でバルサのスタメンに定着しつつあるラミネ・ヤマル。ラフィーニャを押し退けて右サイドのレギュラー1番手に推す声も

下村正幸

2023.09.01

 ヤマルは7歳の時にバルサ・カンテラに加入。途中、新型コロナウイルス感染拡大の影響でほぼ1年間、試合に出場できないという困難もあったが、順調に各カテゴリーをステップアップし、昨シーズン、フベニールA(19歳以下のカテゴリー)に昇格した。当時15歳。完全な飛び級だ。次第にトップチームの練習にも参加するようになり、そのプレーがシャビ監督の目に留まって、今年4月に15歳9か月16日でクラブ史上最年少デビューを果たした。

 そして今シーズンの飛躍が期待されていた中、プレシーズンのガンペール杯(相手はトッテナム)で存在感を示し、ウスマンヌ・デンベレの退団とラフィーニャの出場停止処分による欠場を追い風にチャンスを得て、現在の大活躍に繋がっている。いまやラフィーニャを押し退けて、右サイドのレギュラー1番手に推す声も少なくない。
 
 もちろんまだまだ成長の過程で、とりわけ、今後はフィジカルを強化していく必要があるだろう。ただそれも頭の良さや身のこなし、高い技術などでカバーできるところを見せており、まるでそのプレーはサイドに君臨するプレーメーカーのようでもある。

 今後の焦点はシャビ監督がどのように起用していくかだ。16歳という若さで責任を負わせることのリスクを不安視する声は少なくない。長年、バルサTVの記者を務め、育成現場に精通するジャウマ・マルセ氏は、「ヤマルの大人顔負けのエモーショナルインテリジェンスを磨いていくことが重要になる」と強調する。

文●下村正幸

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