開幕から連勝スタートを切った好調ミランの中で、とりわけ目を引くのが、新加入ながら早くも不可欠な戦力になりつつあるクリスティアン・プリシック、ティジャニ・ラインデルス、ルベン・ロフタス=チークの3人の活躍だ。
ミランのクラブ専門サイト『Sempre Milan』は、こうした新加入選手がいきなり力を発揮できている理由が、今季のミランのプレースタイルの変化にあると指摘する。テオ・エルナンデズとダビデ・カラブリアの両SBが攻撃参加の際、頻繁に中央に切れ込むことで、攻撃時にMFがフリーになりやすく、敵陣の深い位置でプレーできること、そしてチームのより速く、最短時間でゴールに迫る攻撃スタイルも、彼らに合っているという。
同メディアはまた、ミランの選手たちが複数のポジションをこなす能力を有していることを評価し、前述の新加入選手以外にも、サムエル・チュクウェゼ、ノア・オカフォー、ルカ・ロメロ、ユヌス・ムサといった選手が控えており、交代選手が5人に増えた現行ルールにも上手く対応できるとして、今夏のクラブの補強を称えている。
ミランといえば今オフ、クラブのレジェンドでもあるテクニカルディレクターのパオロ・マルディーニを解任し、彼が進めていた戦力補強(鎌田大地ら)を白紙に戻し、さらに中盤の重要な駒だったサンドロ・トナーリをニューカッスルに売却する一方でなかなか新戦力を獲得できず、ミラニスタから大きな非難を浴びていたものである。
イギリスの日刊紙『The Guardian』は、一件につき2000万ユーロ(約32億円)以下に抑えて多くの戦力を獲得するという方針を示したジェリー・カルディナーレ・オーナーらクラブ首脳陣と、実力未知数のシャルル・デ・ケテラーレに3500万ユーロ(約56億円)を費やすなど大胆な投資を厭わなかったマルディーニとでは、完全に意見の相違があったと指摘。結果、前者による戦力補強により、「ミランは力強いスタートを切った」と綴っている。
もっとも、「カルディナーレの“無罪”が証明されたというのは時期尚早だ」とも付け加えており、まだ評価が下せる段階ではないと強調する。2試合、それも中堅クラブ(ボローニャ&トリノ)相手ではミランの真の力を推し測るには足りず、その意味では、3節のローマ戦、続く4節のダービー(インテル戦)は、最初の試金石となりそうだ。勢いが持続するか、さらに増幅するか、あるいは厳しい現実を突き付けられるか。要注目である。
構成●THE DIGEST編集部
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ミランのクラブ専門サイト『Sempre Milan』は、こうした新加入選手がいきなり力を発揮できている理由が、今季のミランのプレースタイルの変化にあると指摘する。テオ・エルナンデズとダビデ・カラブリアの両SBが攻撃参加の際、頻繁に中央に切れ込むことで、攻撃時にMFがフリーになりやすく、敵陣の深い位置でプレーできること、そしてチームのより速く、最短時間でゴールに迫る攻撃スタイルも、彼らに合っているという。
同メディアはまた、ミランの選手たちが複数のポジションをこなす能力を有していることを評価し、前述の新加入選手以外にも、サムエル・チュクウェゼ、ノア・オカフォー、ルカ・ロメロ、ユヌス・ムサといった選手が控えており、交代選手が5人に増えた現行ルールにも上手く対応できるとして、今夏のクラブの補強を称えている。
ミランといえば今オフ、クラブのレジェンドでもあるテクニカルディレクターのパオロ・マルディーニを解任し、彼が進めていた戦力補強(鎌田大地ら)を白紙に戻し、さらに中盤の重要な駒だったサンドロ・トナーリをニューカッスルに売却する一方でなかなか新戦力を獲得できず、ミラニスタから大きな非難を浴びていたものである。
イギリスの日刊紙『The Guardian』は、一件につき2000万ユーロ(約32億円)以下に抑えて多くの戦力を獲得するという方針を示したジェリー・カルディナーレ・オーナーらクラブ首脳陣と、実力未知数のシャルル・デ・ケテラーレに3500万ユーロ(約56億円)を費やすなど大胆な投資を厭わなかったマルディーニとでは、完全に意見の相違があったと指摘。結果、前者による戦力補強により、「ミランは力強いスタートを切った」と綴っている。
もっとも、「カルディナーレの“無罪”が証明されたというのは時期尚早だ」とも付け加えており、まだ評価が下せる段階ではないと強調する。2試合、それも中堅クラブ(ボローニャ&トリノ)相手ではミランの真の力を推し測るには足りず、その意味では、3節のローマ戦、続く4節のダービー(インテル戦)は、最初の試金石となりそうだ。勢いが持続するか、さらに増幅するか、あるいは厳しい現実を突き付けられるか。要注目である。
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