また同メディアは、ロジャース監督が「前田のポジションをタッチライン際に制限しない時、彼は最高のパフォーマンスをする」と語ったことも紹介。一方、旗手については「怪我から復帰して２試合目の先発出場ということで、まだ自分のリズムを探している段階なのは理解できるが、それだけでは、この日のパスミス、選択の誤りやプレーの精度不足は完全に説明できない。彼は昨季終了間際に、派手なプレーに走るという不幸な癖を身につけてしまい、ボールを失うことが多くなった」と指摘している。

『THE SCOTTISH Sun』紙は10点満点の採点で、旗手と古橋には及第点の「６」、前田にはチーム２番目となる「７」を付与。『THE NATIONAL』紙は、旗手を「PKで先制ゴールを決め、その影響力を発揮。怪我から回復中であることは明らかだが、このMFには多くの輝かしい瞬間があった」とポジティブに評して採点も「７」と高く、同じく「７」をつけた古橋については「その動きで相手守備陣に問題を引き起こした」と綴った。

　前田については、「カウンターアタックにおいて、一貫して相手にとっての脅威となった。幾つかのチャンスを逃してしまったものの、彼は集中力を失うことなく、見事なゴールを決めて勝点３獲得を成し遂げた」とポジティブな内容の寸評となり、採点はこちらもオライリーに次ぐチーム２番目の「８」が与えられている。
  　最後に、グラスゴーの地元メディア『Glasgow Live』は、旗手が「８」で「火曜日のロッテルダムでの望ましくない出来事の後、非常に活発でトップクオリティーのプレーを披露。序盤での攻撃的な仕事も良く、PKを獲得し、上手く得点を記録した」と評価。前田も同じく「８」、そして古橋は「７」で、以下のように綴られた。

「この試合は、前田の『調子の良い日』のひとつとなり、非常に良いプレーだった。リビングストンの守備陣にとって、彼は不屈の刺客であり、その速さはトップリーグの守備陣にも手に負えない。キョウゴとともにストライカーの役割に戻り、試合終了間際には見事なシュートを決めた」

「古橋も巧みなボール捌きや洗練されたポジショニングを見せたが、数的不利な状況では誰でも苦しめられることになっただろう。彼はなかなかボールを受けられなかったことで、わずかなチャンスしか得られなかった。最初の30分間で最善を尽くし、それ以上の貢献は不可能だったが、彼を非難することはできない」

構成●THE DIGEST編集部

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