そしてこの記事では、元イングランド代表DFのリオ・ファーディナンドが「ベリンガムはバロンドールを３回受賞する可能性がある」と語り、著名なスペイン人ジャーナリストのギジェム・バラゲ氏が「現時点で世界最高の選手」と称賛。そしてマドリードのスポーツ紙『AS』は「走る時もボールを扱う時もエレガントだが、戦いでは激しく、疲れを知らない。半分は芸術家で、半分は戦士だ」と賛辞を贈ったことなどが紹介された。

　対して、久保をレジェンドプレーヤーの名を用いて表現したのが、フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』だ。同紙は、この技巧的なウインガーを「日本のリオネル・メッシ」と呼んでその特徴を詳しく説明し、アルゼンチンのスーパースターと比較。「久保は幼い頃から驚くべきキャリアを歩み、若くして国の希望をかき立てた。ボールコントロール、狭いスペースでの運動能力、ビジョン……彼のプレーには、それらのほとんど全てがある」と綴っている。
  　本物のメッシは今季からアメリカに活動の場を移したことで、同メディアは欧州のトップレベルにおいて彼の面影を垣間見たいのであれば、ソシエダの試合を見ることを薦めており、久保に対する評価や今後への期待の高さが表われている記事だと言えよう。

　久保といえば、一昨季までマドリーが所有権を持っていた選手であり、ソシエダでブレイクした今、買い戻しを狙っていると多くのメディアから報じられている。そして彼らはそう遠くない未来にそれが実現すると見ているようだ。マドリーとは６年契約を結んでおり、現在の調子なら長くチームに君臨するであろうベリンガムと久保が共闘する日が来るのか、非常に興味深いところだが、それまではライバルとしての対決に注目していきたい。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】CLラツィオ戦での旗手怜央への“ラフプレー”にVAR介入なし！「露骨なパンチ」「明らかにレッドカードの対象だった」元主審やセルティックOBが審判団を批判

【関連記事】「決める必要がありました」CL敗北のアーセナル冨安健洋、悔やまれる“逸機”。クラブ公式サイトも「どちらかのサイドにボールが飛んでいれば」

【関連記事】CL初勝利を「大きな勝点３」と喜んだ久保建英、現地メディアの評価は「相手サポーターを驚嘆させた」「影が薄くなった」「彼には休息が必要だ」とさまざま