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海外サッカー

遠藤航、レッドカード回避のプレーは物議を醸すも、中盤での働きに現地メディアは「マージーサイドでの適応が始まっている」と高評価も

THE DIGEST編集部

2023.11.14

『Daily Mail』紙も、「ノアゴールに対する遠藤のチャレンジがレッドカードではないかを確認するためにVAR検証が行なわれた時、リバプールは恐怖を感じたが、判定はユルゲン・クロップ監督に有利に働いた」とこの場面に触れ、選手評価では日本代表MFには「6.5」の採点が付与されている。

 評価に戻ると、英国公共放送『BBC』の視聴者による採点では「7.47」と高めだが、これでもチームの出場15選手の中では11番目。リバプールの地元紙『ECHO』の採点では「7」、寸評は「シンプルなプレーを心がけており、ブレントフォードが深く守る中で多くのボールプレーを見ることができた。空中戦の能力は、アウェーチームからの明白な脅威がある中で非常に役立った。より向上している」とポジティブな内容となった。

『Evening Standard』紙は、「ノアゴールに対する足の裏を見せてのチャレンジが、VARによって詳細が検証された際には退場となる可能性があった。しかしそれは、日本人選手にとっての唯一ネガティブな出来事であり、他のプレーは確実で良好なものだった」とこちらも賛辞を交え、採点は同じく「7」の高採点を与えている。

 スポーツ専門チャンネル『ESPN』の英国版も同採点とし、「日本代表選手は出場停止のアレクシス・マク・アリステルに代わり、中盤のトライアングルの底で安定したパフォーマンスを披露。ゲームのテンポを上手くコントロールし、ハイペースでのプレーにも余裕が感じられた。マージーサイドでの適応が始まっている兆候だ」と、非常に高い評価を下した。
 
 対称的に、サッカー専門サイト『90min』はチーム単独最低の「3」という低採点で背番号「3」を酷評。「プレミアリーグで2回目の先発出場となった一戦で、遠藤は不器用なファーストタッチに端を発した危険なタックルでレッドカードを掲げられる可能性があったが、これを免れた」と、あわやの場面にのみ焦点を当てている。

 リバプールのクラブ専門サイト『THIS IS ANFIELD』は採点こそ「6」止まりも、「序盤は幾度かミスが見られたが、次第に試合に馴染んでいった。イエローカードをもらうまでどれだけもつか? という疑問があったが、彼は試合を通して持ちこたえることができた。最近の試合ではレッドカードが出されやすい傾向にあったため、ノアゴールへのチャレンジで退場を逃れたのは幸運だったかもしれない。しかし後半は、幾度も有益な守備を見せた」と評した。

 最後に、リバプールの地元総合メディア『Liverpool World』は、「素晴らしいパスを出した一方で、退場の可能性があるプレーがVAR検証の対象となり、さらにファウルで警告を免れる幸運にも恵まれた。とはいえ、アンカーとしてリバプールにより良い構造をもたらした」と、ポジティブな面をより強調している。

構成●THE DIGEST編集部

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