また、『Daily Mirror』紙は、ピンチを招いたプレーについては「杜撰なパス」と糾弾したものの、別の記事でクロップ監督が前述のように遠藤を絶賛したことを紹介。そして、アジアカップのために日本代表に合流することになる彼について、「直近の（リーグ）５試合に連続して先発出場した遠藤は、今夏にドイツ人指揮官がチームの方針に逆らってまで彼と契約を結んだ理由を示し始めた」と、このところのパフォーマンスを高く評価している。

『Daily Mail』紙は採点でチーム２番目タイとなる「７」を付与し、「全体を通してオールラウンドに強いパフォーマンスを披露。しかし、終盤に血迷ったパスで罰せられかねない状況に陥ったが、そのミスは守備陣によってカバーされた」と記述。同採点のサッカー専門サイト『90min』は、「試練を迎えることはほとんどなかったが、プレッシャーを受けた場合にも迅速に対処して解決した。今回も、本当に落ち着いたパフォーマンスを見せた」と振り返った。

　リバプールの地元メディアでは、日刊紙『ECHO』が「終盤のパスミスを除けば、素晴らしいパフォーマンスであり、相手GKトラッフォードから良いセーブを引き出したひとりだった。多大な努力を払い、チームの２点目では起点を作る際に重要な役割を果たした」として、チーム最高タイの「８」という高採点を遠藤に与えている。
 
　総合メディア『Liverpool World』の採点は「７」とこちらも高い数字となったが、寸評では「序盤のうちに数回のインターセプトを成功させ、前半には相手GKに試練を与えるプレーも繰り出した。後半もしっかりとしたプレーを見せていたが、最後に雑なパスを出したことで罰せられるところだった」と、致命的なミスに対しては厳しく指摘した。

　最後に、リバプールのクラブ専門サイト『THIS IS ANFIELD』は、「数度ボールを奪われたものの、位置取りや中盤から前に出てプレスをかけるタイミングなど、間違いなく彼は以前よりずっと上手くなっており、チームに貢献している。低いシュートがゴール左隅に飛んだがゴール前でセーブされた一方で、終盤のパスミスが同点に繋がらなかったのは、非常にラッキーだった。その数分後にボールを奪取し、チームの決定的なゴールの起点を創り出した」と彼のプレーを総括し、採点はチーム２番目タイとなる「７」としている。

構成●THE DIGEST編集部

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