ところで、今回の式典ではボビー・チャールトン（イングランド）、マリオ・ザガロ（ブラジル）、フランツ・ベッケンバウアー（ドイツ）というこの数か月間に逝去したサッカー界のレジェンドの追悼も行なわれているが、後者の2人については選手（主力として）、監督の両方でワールドカップを制した偉人であることに改めて脚光が当てられたものである。

　そして、これに注目したイギリスのサッカー専門サイト『Football365』は、「天才監督になった11人のサッカー選手」と題した記事で、名選手から名監督となった例を特集。前述のベッケンバウアー、ザガロに加え、同じ偉業を成し遂げたディディエ・デシャン（フランス）の他、現役時代はローマやミランの中盤でビッグタイトル獲得に貢献し、現在は欧州中の名門クラブを渡り歩いているカルロ・アンチェロッティ（イタリア）、史上最高の選手から名指揮官に転身したジネディーヌ・ジダン（フランス）が選定された。
  　さらに、天才プレーヤーにして監督としても結果を残したクライフ（オランダ）、ロベルト・マンチーニ（イタリア）、熱いプレーを見せた現役時代そのままに闘将となったアントニオ・コンテ（イタリア）、ディエゴ・シメオネ（アルゼンチン）、さらにまだ監督のキャリアは始まったばかりだが、早くもレバークーゼンで手腕を発揮しているかつての中盤の名手、シャビ・アロンソ（スペイン）も名を連ねている。

　そして、もちろんペップもその偉大な括りの一員であり、同メディアは「多くの人にとって、グアルディオラに関する説明は必要ないだろう。しかし、史上最高の監督である彼が、その職に就く前には素晴らしい選手としてのキャリアを楽しんでおり、それが彼のコーチとしての成功の基盤を築く助けになったと聞いたら、若いサッカーファンはショックを受けるかもしれない」と綴った。

構成●THE DIGEST編集部

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