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日本代表

独サイトは板倉滉に「頭を切り替えろ」と発破! 低評価が並んだイラン戦、及第点以上の高評価を受けたのは?【アジア杯】

THE DIGEST編集部

2024.02.05

 一方、フランスの通信社『AFP』は、「イランがアディショナルタイムのPKで勝利を収めたが、実際には後半は終始優勢に試合を進めており、ずっと前に試合を終わらせられる大きなチャンスが幾度もあった」と伝え、日本の今大会については「カタールで3勝2敗という納得のかない結果を残して激動のシーズンを締めくくった。選手の性加害疑惑による離脱や、ミスをめぐって人種差別被害を受けるなど、ピッチ外でも問題を抱えた」とネガティブに総括している。
 
 また同メディアは、「数週間後には2026年ワールドカップ予選のための、北朝鮮への難しい旅を控えている日本にとって、今回のアジアカップの早すぎる敗退とその内情は、彼らにより深い内省を促すきっかけとなった」とも綴り、カタール・ワールドカップ以降は順風満帆だったチームが分岐点に差し掛かっていることを強調した。

 優勝候補筆頭が内容でも圧倒されて早期敗退を喫したとあっては、ネガティブなニュースばかりが流れるも無理はないが、その中でのポジティブな要素は、素晴らしい先制ゴールを挙げた守田の存在であり、彼はAFC(アジア・サッカー連盟)による準々決勝のベストイレブン「チーム・オブ・ザ・マッチデー」にMFのひとりとして選出されている。

 今回も全選手を10点満点の採点で評価しているブラジルの総合メディア『Globo』でも、単独最高の「7」を与えられ、寸評では「イランの守備陣を3人抜いて見事なゴールを決め、後半には前田大然との連係で、同じようなゴールを狙った」とフィニッシュに関する面で賛辞を贈られたが、一方で「攻撃のサポートでは良かったが、失点場面ではジャハンバフシュに抜かれてしまった」との指摘も受けることとなった。

 守備陣では、板倉が「2」で単独最低だったのに対し、同じCBの冨安は前田と並ぶ「6.5」というチーム2番目の採点で、「日本の守備の安定材。前半では(イラクのFW)サルダル・アズムンを無力化し、後半はほとんどの自陣の危険を取り除く役割を果たした」と称賛され、前田の寸評も「日本の数少ない輝きのひとつ。攻撃陣でボールを奪い、守備をサポートするために上手いポジショニングを見せた」と、ポジティブなものとなっている。

 及第点の「6」は毎熊晟矢、伊藤洋輝、遠藤航、久保建英、上田綺世の4人。今大会の収穫とも言える毎熊は「過去2試合ほどの輝きはなかったものの、プレーに妥協はなかった」、幾つかチャンスを生み出した久保には「日本の攻撃を牽引し、51分に上田が頭で決めそうになったクロスや53分に枠を外れるシュートなど、好プレーで貢献。しかし、ボールを失うことも多く、イランの危険なカウンターを誘発した。試合を通して徹底マークされ、試合への影響は限定的だった」との評価が下された。

構成●THE DIGEST編集部

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