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海外サッカー

「最良のオプション」「失望」 久保建英、CL敗退を喫したパリSG戦のプレーに現地メディアからは様々な評価

THE DIGEST編集部

2024.03.06

 一方、『AS』紙は「ラ・レアルは相手を追いかけるのに精いっぱいで、プレーを組み立てるのに非常に苦しんだ。ハーフタイム前には久保が25メートルのシュートを見せたが、それは個人の素晴らしい才能によるもので、チームとしての組織プレーは破綻していた」と記述。また、個別評価の記事では「久保は非常に活発で、臆することなく全力でプレー。前半終了間際にはわずかに外れるシュートを放ったが、その後は徐々に影が薄くなっていった」と、その90分間を評している。

 続いて、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、ライブ実況の記事で「ソシエダは、久保とメンデスのマッチアップにさらに力を入れる必要がある」として、こちらも背番号14のウインガーがチームの主武器であることを示したが、個別評価では「失望」との厳しい表現で、「良くなかった。敵陣ペナルティーエリア周辺での判断ミスが目立った。メンデスを振り切るのに苦労し、左足でゴールの枠にわずかに触れるシュートを放った」と総括した。

『SPORT』紙は、「ソシエダは前半にほとんど反撃できずにいたが、終了間際に久保がクロスシュートでパリSGに“警告”を発した。ホームチームが調子を上げたのは、この最後の瞬間だけだった」と綴り、またこの惜しい左足シュートを「この夜のソシエダのベストシュート」と称賛。一方で、「久保とオヤルサバルのコンビネーションは良かったが、パリSGはひとつの抜け穴も残さなかった」として、アウェーチームの堅守に苦しんだことも伝えている。
 
 日刊紙『El Pais』は、「イマノル・アルグアシル監督率いるチームにとって状況は上手くいかなかったが、その中で日本人選手はボールを受けて長く動かすことに最も貢献できる選手のひとり」「ソシエダの攻撃は主に久保に頼っているが、彼は自分のプレースタイルを上手く発揮できなかった」と、こちらも対照的な印象を綴った。

 地元バスクの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、10点満点の採点で他の多くのチームメイトと同様に「4」という低評価を下し、寸評でも「この試合の大きな失望のひとつ。彼は違いを生み出すために選ばれた選手だったが、マーカーに2枚目のイエローカードをもたらすことはできず、プレッシャーを与えることもなかった。非常に難しいゴールを狙ったが、成功しなかった」と厳しい内容となっている。

 最後に、サッカー専門サイト『El Desmarque』は、レアレ・アレナでの歴代最多観客数となった3万9336人の前で披露された久保のプレーについて、「彼にとって最高の夜ではなく、ボール扱いで正確さを欠く場面もあったが、それでもアンデル・バレネチェアが登場(61分)するまでは最もチームに影響を与える存在だった」とポジティブな部分にも言及したが、採点は及第点に満たない「5」を与えた。

構成●THE DIGEST編集部

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