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海外サッカー

またしてもバルサBから逸材CBが台頭! 青田買いで見つけた“ラ・マシア出身者とは異なる資質を持つ”19歳の新怪物候補。早くもプレミア勢の標的に

下村正幸

2024.04.17

 もはやBチームでは突出した存在で、来シーズンのトップチーム定着が期待されるが、とはいえまだ19歳。CBは経験がものをいうポジションだ。ミスを犯すどころか、ファウルを取られることすら珍しいクバルシはあくまで例外で、フェイに関してはクラブも「じっくり育てていく」方針だ。昨夏のプレシーズンツアー中に指導したトップチームのコーチも、そのポテンシャルの高さを認めながらも、まだ戦術的に粗削りな部分があることを認めていると、前述の『Relevo』は伝えている。

 加えて冒頭で触れたように、CBのポジション争いは熾烈を極める。ただその一方で、バルサが金欠であることは周知の通りだ。「主力選手の売却の必要はない」。ジョアン・ラポルタ会長は相変わらず強気な発言を続けているが、内情をよく知るラ・リーガのハビエル・テバス会長は、今夏にバルサがそれなりの補強を行ないたければ、ビッグネームの売却は不可欠と明言している。
 
 その候補の1人に浮上しているのがアラウホで、CBの充実した陣容が「売却容認派」を後押ししている。同じことはマンチェスター・ユナイテッドを筆頭にプレミアリーグやリーグ・アン方面から熱視線を浴びているフェイにも言える。契約解除金は4億ユーロ(約656億円)に設定されており、すべては首脳陣の考え次第だが、220万ユーロ(約3億6000万円)で獲得した無名の若手を、現地で報じられているように2500万~3000万ユーロ(約41億~49億円)で売りさばくことができれば、ビジネス的には大成功だ。

 加入から1年も経っておらず、トップチームではデビュー前でありながらも、ピッチ内外で何かと注目を集めるフェイ。バルサBに現われた新怪物候補は、スケール感も伸びしろも十分だ。

文●下村正幸

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