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海外サッカー

「守備の安定性を提供」「欠けていた人材」バイエルン加入の伊藤洋輝の有用性を独メディアが指摘! フランス代表の名手と同じキャリアを辿る可能性も示唆

THE DIGEST編集部

2024.06.17

「彼のプレースタイルは非常にユニークだ。技術的に優れ、プレーメイクにも長けたCBであり、スピーディーで守備力もあり、身長が高く、ヘディングも強い」というシュツットガルトのセバスティアン・ヘーネス監督による評価を紹介した同メディアは、左SBでもプレーできる有用性を強調する一方で、彼の“弱点”も挙げた。

「ただし、フィジカルの強さではまだ、バイエルンのレベルには達していない。対人戦勝率は54%と、ダヨ・ウパメカノやマタイス・デ・リフトには大きく遅れをとっている。パス成功率90%はブンデスリーガの中では優れた数字だが、バイエルンのスター選手たちと比べると際立ったものではない」

 そして、「失敗に終わった宇佐美貴史と才能ある福井太智に続いて、伊藤はバイエルンにとっての3人目の日本人選手となる。彼がこの2人よりも良い結果を残せるかどうかは、EURO2024の後の時間が教えてくれるだろう」と綴って記事を締めている。
 
 一方、ドイツのスポーツ専門サイト『SPOX』は、伊藤を優れたビルドアッププレーヤーであり、プレッシャーの下でも良い判断を下せる選手だと評価し、「これまでのバイエルンに欠けていた人材」だと指摘。そして、彼がパバールのようなキャリアを辿る可能性があるとも示唆した。

「パバールも同じような金額でシュツットガルトから加入し、最初は批判的に見られていたが、その後、このフランス人選手はチームの最も重要な選手のひとりとなった。彼はどのレベルでも安定してプレーし、ミスが少なく、バイエルンに安定感を与えた。彼の(昨夏のインテルへの)移籍はチームに空白を生じさせたが、今後は伊藤がそれを埋めるかもしれない。最低でも信頼できるバックアップとして、チームの戦力の幅を広げるだろう」

 同メディアは、25歳の伊藤と、昨季はレバークーゼンで活躍した28歳のドイツ代表DFで、バイエルン入りが確実視されるヨナタン・ターという2人のCBの補強について、「マックス・エーベルSDが示唆したチームの若返りの方針に反する」とやや疑問も呈してはいるが、まだ伸びしろがあると期待される伊藤が、ブンデスリーガ優勝33回、CL優勝6回を誇る超名門クラブでここからどれだけ価値を上げられるかが非常に興味深く、また楽しみでもある。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】伊藤洋輝のバイエルン入団が正式決定!2028年までの4年契約
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