「イタリアは98分まで、敵陣ではほとんど何もできずにいた。しかし、それまで待った甲斐があった。ようやく上手くチームがまとまった時、ディフェンディングチャンピオンは、カラフィオーリの素晴らしいスラロームとザッカーニの圧巻のゴールによって次ラウンド進出を果たした」
ルチャーノ・スパレッティ監督は、「確かに今夜は、時々少し弱気になり、必ずしもベストなサッカーができたわけではなかったが、今夜の試合で見せたプレーからすれば、我々はグループ突破に値した」と自チームをポジティブに評するとともに、前節スペイン戦(0-1)での完敗劇などによって多くの批判が寄せられていることにも言及し、「誰もが我々を大会から脱落させようとしている」と不満を露にしている。
それでも、まさに薄氷を踏むような展開で、辛うじて最初のハードルをクリアしたアッズーリに対するネガティブな見方が消えることはなく、イタリアの放送局のスポーツ部門『SPORT MEDIASET』は、「グループステージのアッズーリで評価できるのは、アルバニア戦で開始直後に失点した後の反撃と、クロアチア戦での最後の10分間の攻撃。個人では怪物のようなGKジャンルイジ・ドンナルンマ、そしてますます成長を遂げているカラフィオーリぐらいだ」と指摘する。
イタリアのスポーツ専門サイト『ViSPORT』も、モドリッチのPKを止めたり、失点の際にも一度は素晴らしい反応を見せたりと、鉄壁の守護神ぶりを発揮したドンナルンマを「唯一の真の王者」と呼んで、チームとしての不甲斐なさを糾弾。「ザッカーニのゴールで批判は一旦収まったが、スパレッティのアッズーリには依然として疑念と不安が残る。彼らは、ゲームを創造するのに多くの困難を抱えている」と指摘し、SNSでの自国ファンの批判を紹介し、「土壇場でのベスト16進出も、喜びは控えめだ」と記した。
3年前の大会では、ロベルト・マンチーニ監督の下でグループステージを3戦全勝・無失点と難なくクリアし、そのプレースタイルがライバル国のメディアからも絶賛されながら頂点に立ったアッズーリだが、苦しみながらノックアウトステージに辿り着いた今回のチームは、「ノーマークの大会でのイタリアは好成績を残す」というジンクスの最新例を生み出すことができるのか。ここからの戦いぶりが興味深い。
構成●THE DIGEST編集部
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ルチャーノ・スパレッティ監督は、「確かに今夜は、時々少し弱気になり、必ずしもベストなサッカーができたわけではなかったが、今夜の試合で見せたプレーからすれば、我々はグループ突破に値した」と自チームをポジティブに評するとともに、前節スペイン戦(0-1)での完敗劇などによって多くの批判が寄せられていることにも言及し、「誰もが我々を大会から脱落させようとしている」と不満を露にしている。
それでも、まさに薄氷を踏むような展開で、辛うじて最初のハードルをクリアしたアッズーリに対するネガティブな見方が消えることはなく、イタリアの放送局のスポーツ部門『SPORT MEDIASET』は、「グループステージのアッズーリで評価できるのは、アルバニア戦で開始直後に失点した後の反撃と、クロアチア戦での最後の10分間の攻撃。個人では怪物のようなGKジャンルイジ・ドンナルンマ、そしてますます成長を遂げているカラフィオーリぐらいだ」と指摘する。
イタリアのスポーツ専門サイト『ViSPORT』も、モドリッチのPKを止めたり、失点の際にも一度は素晴らしい反応を見せたりと、鉄壁の守護神ぶりを発揮したドンナルンマを「唯一の真の王者」と呼んで、チームとしての不甲斐なさを糾弾。「ザッカーニのゴールで批判は一旦収まったが、スパレッティのアッズーリには依然として疑念と不安が残る。彼らは、ゲームを創造するのに多くの困難を抱えている」と指摘し、SNSでの自国ファンの批判を紹介し、「土壇場でのベスト16進出も、喜びは控えめだ」と記した。
3年前の大会では、ロベルト・マンチーニ監督の下でグループステージを3戦全勝・無失点と難なくクリアし、そのプレースタイルがライバル国のメディアからも絶賛されながら頂点に立ったアッズーリだが、苦しみながらノックアウトステージに辿り着いた今回のチームは、「ノーマークの大会でのイタリアは好成績を残す」というジンクスの最新例を生み出すことができるのか。ここからの戦いぶりが興味深い。
構成●THE DIGEST編集部
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