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海外サッカー

「失敗だった」 エムバペ、先制アシストもスペインに敗北でEURO2024は1得点で終了…バルセロナ紙は嘲笑、マドリー専門メディアは敗退を歓迎!?

THE DIGEST編集部

2024.07.11

 彼に対する現地メディアの評価を見ると、スポーツ専門放送局『EUROSPORT』は「コロ・ムアニへのクロスは純粋に美しかったが、それ以外のパフォーマンスは今大会の他の試合同様に貧弱なものだった。確信のないシュートに終始し、チームメイトが彼を探しすぎた結果、フランスは攻撃の鋭さを欠いた。この最高の選手は、最高の状態から程遠かった。終盤には、延長戦に持ち込めたかもしれないチャンスを逃した。37本のシュートでPKの1得点……地獄のようなEUROだった」と厳しく綴っている。

 同国のサッカー専門サイト『maxifoot.fr』も、「大会中は低調だったエムバペは、この注目の一戦をマスクなしでプレーすることを決意。開始直後、鋭いカウンターからの見事なクロスは、コロ・ムアニの先制弾によって報われた。しかし好スタートにもかかわらず、以降は2人がかりで抑えられ、危険性が薄れてしまった。終盤のシュートがスタンドに飛んだのは象徴的な場面だった」と、やはりネガティブな記述に終始した。
 
 勝ったスペインのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、素晴らしい同点ゴールを決めた自国代表チームの16歳、ラミネ・ヤマルを称賛する中で、エムバペを引き合いに出し、「ヤマルのプレーは日に日に良くなっており、マスクを外したエムバペはそれを間近で確認することができた。ヤマルがセーブ不可能な位置にシュートを放った時、エムバペはリオネル・メッシの後継者と呼ばれる選手が自分ひとりだけでないことを理解した」と、からかい気味に伝えている。

 バルセロナのメディアである同紙にとって、新シーズンから宿敵レアル・マドリーに加入するエムバペを嘲笑するのは何とも痛快なことだと思われるが、一方でマドリーのクラブ専門メディアである『Defensa Central』は自国代表の勝利を報じながらも、「後半にフランスはボールを保持してスペイン・ゴールに迫ったが、攻撃の中心は常にエムバペだった。彼はこれでEUROでの旅を終え、今後はマドリーでのキャリアに専念できる」と、ようやく獲得できた新戦力に対してネガティブな記述はほとんど見られなかった。

構成●THE DIGEST編集部

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