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海外サッカー

五輪女子サッカー決勝で明暗分けたアメリカとブラジル、互いのメディアは「物足りないチームから変貌」「エリートとの差を縮めてみせた」とどちらも好反応【パリ五輪】

THE DIGEST編集部

2024.08.11

 一方、「三度目の正直」を狙ったブラジルは、またしても決勝で涙を飲むことになったが、母国の総合メディア『Globo』は、「最少得点差で敗れたものの、ブラジルがこの大舞台に相応しいプレーを見せたことを認めるのは最もフェアなことだろう」とポジティブに自国代表チームを評し、以下のように続けた。

「銀メダルへの道を振り返ると、まずは良くなかったグループステージを思い出すのが自然だが、同時にノックアウトステージが始まってから、フランスやスペインを相手に見せた戦いぶりも忘れてはならない。そして決勝では、前半に最高のチャンスを作り、後半に押し切られるまで優勢に試合を進めた。最終的に、昨年のW杯での失望から1年を経て、大きな期待を背負わずにパリに乗り込んだチームが、再び国際的なエリートとの差を縮めてみせた」
 
 昨年のW杯ではグループステージ3位で敗退を喫し、そこから1年経ってビッグトーナメントのファイナリストとなったことを、同メディアは高く評価。「再びビッグタイトルを逃したことへの失望が残る。しかし今回の大会では、W杯での早期敗退とは全く異なる感覚を得られた」と綴った同メディアは、今後への課題を指摘しながら、期待も寄せている。

「ブラジルは今回、国際的なエリートとの対戦で競争力を感じさせたものの、創造力を向上させるためにはまだ長い道のりがある。チームを牽引してきたマルタは去るものの、メンバーの大半は今後の数年で成長する可能性を秘めている。そして、新しいコーチングスタッフは、パリでの不安なスタートの後、チームを前進させることができたようだ。未来への道は開けていると言えるだろう」

構成●THE DIGEST編集部

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