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海外サッカー

怪我で出遅れた冨安健洋に指揮官も「気の毒」と同情…現地メディアはセリエA復帰の可能性を示唆する他、アーセナルでの定位置争いの厳しさを強調

THE DIGEST編集部

2024.08.15

 こうして去就が注目される冨安だが、プレミアリーグは今週末に開幕ということで、現地メディアがアーセナルのシーズンプレビューを行なう中で、冨安についても触れられており、データ分析サイト『Opta』は、スタメン予想で左SBのオプションとして彼を選定し、「両サイドで快適にプレーできる」とポジティブに評している。もっとも、「コンディションが良ければ」と付け加えてはいるが。

 冨安のポジション争いのライバルには、オレクサンドル・ジンチェンコ、ヤクブ・キビオル、マイルズ・ルイス=スケリー、カラフィオーリ、キーラン・ティアニーの名が挙げられているが、サッカー専門サイト『90min』は、プレシーズンマッチを振り返って、以下のように評価した。

「攻撃的なジンチェンコは昨季、守備の向上に注力するチームの選択肢としては不評だったが、ここ最近の彼は、アルテタ監督がこのウクライナ人選手の獲得を欲した理由を思い起こさせるプレーを披露している。アーセナルが20年越しの悲願であるリーグ制覇を果たすためには、ジンチェンコの最終ラインと中盤での貢献が必要になるだろう」
 
「カラフィオーリは、アルテタ監督が構築しようとしている4バックの守備陣に上手く適合し、ジンチェンコの代替オプションとなる。また、CBとしての能力も有しており、ウィリアム・サリバやガブリエウ・マガリャンイスのバックアップとしても十分に役割を果たせるだろう。指揮官も、『彼は非常に多才で、2、3の異なるポジションでプレーでき、とくに攻撃面では複数のエリアで貢献できる。彼は本物のDFだ』と絶賛している」

 チームにとっては頼もしいタレントたちだが、冨安にとっては手ごわい存在であり、怪我で出遅れを強いられている状況では、なおさらポジション争いは厳しいものとなるかもしれない。果たしてここから巻き返しを見せることができるか。あるいは、近いうちに異なるユニホームを身に纏うのか。今後の動向から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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