このように、厳しい展望を示されている中国だが、同国のスポーツ専門紙『東方体育日報』は、今後の予選を考えてもこの日本戦が非常に重要な一戦になると強調し、「多くの試練を経て、再び日本と対戦する今回の試合で、中国代表は異なる姿を見せるべきだ」と綴り、以下のように続けている。
  「現状の中国の奮闘ぶりと精神状態を考えれば、０-７の悪夢が再現される可能性は低いだろう。しかし、日本がこのグループで見せている圧倒的な強さを踏まえると、彼らを倒すことは極めて難しいと思われる。それゆえ、中国にとっては引き分けでも十分に価値があると言える」

「我が国の代表チームには期待が持てる。日本とは実力差が大きいことを認識しつつも、自分たちを過小評価する必要はない。オーストラリアが日本に敵地で引き分けた試合は、多くの前向きなヒントを与えてくれる」

「オーストラリアの技術や戦術は、中国より上かもしれないが、対日本ということでは五十歩百歩の差だ。それでも、オーストラリアは合理的な戦術を駆使し、敵地で勝点１を掴んだ。その合理性とは、中国でも実現可能なものだ。それは、全力で守り抜き、身体を張った対峙と絶え間ない走りで日本のリズムを崩し、彼らが流れを掴むのを最大限阻止することである」

　さらに、「日本戦ではこれまでの試合よりさらにボール支配率が低くなるだろうが、それでも問題ない。最初の頃と比べれば、現在の中国の守備システムは大きく改善しており、さらにその堅さを増せば、ホームの利と士気の高さも相まって、日本と引き分ける可能性は十分ある。たとえ惜敗したとしても、相応しい姿勢と内容を見せられれば、中国は胸を張ってピッチを後にできるだろう。日本戦では、『見た目が良い試合』や『見苦しい試合』など気にせず、とにかくやり切るだけだ！」と熱く訴え、記事を締めた。

構成●THE DIGEST編集部