一方、母国サンパウロの日刊紙『LANCE!』は今後に視点を向け、ネイマールをより機能させる起用法を検証。サントスでは10番ポジションを担う彼が、ノボリゾンチーノ戦では左サイド中央寄りで最も長く過ごし、チームのプレーもここで展開されることが多く、29本の前方へのパスが記録され、その成功率は72％だったという。
 
　すでにサントスはネイマールを攻撃の中心とし、チームメイトは彼にボールを集める意識を強めているが、同メディアは「彼自身のパス配球には課題がある。敵陣ペナルティエリア内に通したパスは、試合を通じてわずか１本。受け手の問題もあるかもしれないとはいえ、もし彼がチャンスメイクを担当する役割であったなら、これは機能していなかったと言える」と指摘する。

　そして、「確かなのは、ネイマールがゴールから遠い位置にいる限り、期待されるゴールを彼が決めるのは難しく、チャンスの創出にもあまり関与できないということだ。では、ネイマールが最も力を発揮できるポジションはどこか？ カイシーニャ監督は、彼をよりゴールに近い位置でプレーさせる方法を考えるべきだ。例えば、偽９番の役割を担わせるか、４-４-２のセカンドストライカーとして起用するのが良いだろう。間違いなく、これらのポジションの方がネイマールの才能を最大限に活かせるはずだ」と主張した。

　３月からはより競争の激しいカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAが開幕し、ドリバル・ジュニオール監督率いるブラジル代表の一員としてはコロンビア、アルゼンチンとの戦いも控えているが、ネイマールが試合を重ねながら、以前のような決定的な存在となれるまでにパフォーマンスを高めていけるが注目される。

構成●THE DIGEST編集部
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