しかし、このブラジルの至宝も偉大な２人に追従することになり、「31歳でサウジに行くという選択はあり得ない」「もし、最優先事項が彼のキャリアの構築と確立であるというなら、この時点でサウジには行かないだろう」と、同氏は彼の選択に対しては徹底的に反対の姿勢を示している。

　他にも、多くのメディアが「ネイマールは金を選んで、キャリアを捨てた」といった見解でこの件を報じているが、当の本人にそのような考えは全くないと、フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』は見ている。「ネイマールは、サウジ行きを早期の『引退』とは捉えておらず、アル・ヒラルとの契約はパリSGとの関係の行き詰まりを（多額の金銭補償を得た上で）打破する素晴らしい代替策だと考えている」と綴った同メディアは、彼の今後のビジョンを以下のように紹介している。
  「ネイマールは、（2025年夏に）サウジでの契約を満了した後、フリーランスとして欧州のメジャーリーグに復帰できると考えている。このブラジル代表選手の意向は、2026年ワールドカップの少なくとも１年前には、競争力のある国でプレーすることだろう。それまで、ストライカーはアジアで新たな冒険を続けることになる」

　この選択がネイマールにとって正解となるかどうかは後に判明することであり、今は彼の新天地でのプレーに注目するしかない。気になるデビュー戦について『Globo』は、現地時間８月19日にアル・ヒラルのホームで行なわれるサウジ・プロフェッショナルリーグ第２節のアル・フェイファ戦で「少しの時間だけプレーする可能性がある」と報じている。

構成●THE DIGEST編集部

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