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海外テニス

錦織圭、3カ月ぶりの復帰戦には敗れるも“片手バック”の妙技が話題に!“フェデラーばり”と称賛も<SMASH>

中村光佑

2025.08.10

シンシナティOPでツアー復帰を果たした錦織。1回戦でウーゴ・カラベリに敗れたが、存在感は示した。(C)Getty Images

シンシナティOPでツアー復帰を果たした錦織。1回戦でウーゴ・カラベリに敗れたが、存在感は示した。(C)Getty Images

 負傷によりツアーを離れていた男子テニス元世界ランキング4位の錦織圭(現67位)が現在開催中のマスターズ1000大会「シンシナティ・オープン」(8月7日~18日/アメリカ・シンシナティ/ハードコート)で約3カ月ぶりの実戦復帰を果たした。現地8日に行なわれたシングルス1回戦ではカミロ・ウーゴ・カラベリ(アルゼンチン/47位)に5-7、3-6で敗れ、復帰戦を白星で飾ることはできなかったが、スーパーショットで会場を沸かせ、存在感を示した。

 35歳の錦織は5月の「ゴネ・ジュネーブ・オープン」(スイス・ジュネーブ/クレーコート/ATP250)の2回戦でカレン・ハチャノフ(ロシア/現12位)と対戦し、第2セット途中で腰痛により棄権。その後は全仏オープンやウインブルドンなどの四大大会を含むツアーや下部大会を立て続けに欠場していた。

 7月24日に更新したSNSでは離脱期間中にイタリアの名門アカデミー「ピアッティ・テニス・センター」で練習を積んだことを報告していた錦織だったが、エントリーしていた先週の「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・トロント/ATP1000)での復帰は叶わず。それでも何とかシンシナティには間に合い、1回戦でウーゴ・カラベリとのツアー初対決を迎えた。

 イタリアでの練習の成果を発揮したいところだったが、やはりブランクの影響は大きかった。試合は錦織が計22本のアンフォーストエラー(自滅的ミス)を犯すなど安定感を欠き、サービスゲームで計3度のブレークを献上して1時間37分で力尽きた。
 
 それでも世界に誇る日本のエースの巧みな“ショットメイキング”は健在だった。最大の見せ場は第2セット第1ゲーム、錦織は相手の力強いフォアハンドに食らいついて返球すると、最後はネットに詰めてきたウーゴ・カラベリの横を鋭く抜く見事な“片手”バックハンドのパッシングショットを披露。その姿はまるでテニス界の英雄、ロジャー・フェデラー(スイス/元1位)を彷彿とさせるものだった。

 ちなみに上記のシーンはテニスストリーミングサイト『Tennis TV』の公式X(@TennisTV)でも映像で公開されており、同投稿には「錦織圭がフェデラーばりの美しい片手バックハンドを披露した」との絶賛の言葉が綴られている。

 また敗れはしたものの、この試合で錦織は計24本のウィナーを記録し、課題のサービスでも最速191キロをマーク。ネットプレーも19回のうち15回をポイントにつなげ、成功率は約8割に達した。あとは試合勘さえ戻れば、というところだろう。

 この後錦織は下部大会「サーブ・ファースト・オープン」(8月12日~17日/アメリカ・サムター/チャレンジャー125)に参戦し、1週空けて今季最後の四大大会「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク)に臨む予定だ。ぜひともここから順調な復帰ロードを歩んでいってほしい。

文●中村光佑

【動画】「シンシナティOP1回戦」錦織がウーゴ・カラベリ戦で決めた片手バックパスと試合のハイライト

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