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デ杯ドイツ戦、錦織圭をはじめ上位選手が日本代表入り!「現状のベストメンバー」と添田監督<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.08.13

2月のファイナル予選1回戦を勝ち上がった日本代表。錦織、西岡ら、今回もベストメンバーが揃った。写真:渡辺隆康(スマッシュ編集部)

 男子テニス国別対抗戦「デビスカップ」(デ杯)の2025年ファイナル予選2回戦で、ドイツと対戦する日本。試合は9月12日(金)~13日(土)に東京・有明コロシアム(室内ハードコート)で行なわれる。それに先立ち、日本の添田豪監督は8月13日にオンライン会見を行ない、日本代表メンバーを発表した。選ばれたのは以下の5人。

・錦織圭(ユニクロ/単65位、複―位)
・望月慎太郎(木下グループ/単120位、複431位)
・西岡良仁(ミキハウス/単130位、複―位)
・綿貫陽介(SBCメディカルグループ/単147位、複866位)
・柚木武(イカイ/単―位、複114位)
※順位は8月4日付ATPランキング

 デ杯は"テニスのワールドカップ"と称される団体戦で、ファイナル予選1、2回戦を勝ち抜いた7カ国と、前年王者のイタリアを加えた計8カ国が、11月の最終決戦「ファイナル8」に出場できる。日本は2月に行なわれたファイナル予選1回戦でイギリスを破り、ドイツとの2回戦に進出。6年ぶりのファイナルまであと1勝に迫っている。

 その大一番に向け、添田監督は「現状のベストメンバーと思う」と自信の布陣を敷いた。上記5人は、世界ランキングで見ると日本選手のシングルス上位4人と、ダブルス1位に当たる。イギリス戦のメンバーから内山靖崇が抜け、最近好調の望月が入った形だ。

 気になるのは、肩の故障で今週のチャレンジャー大会を欠場した錦織の状態だが、添田監督は錦織本人と連絡を取り合い、「まだ万全ではないと聞いているが、それを承知で入ってほしいということで合意に達した」と語る。

「全米も残っており、まだ時間はある。ひどくならないことを願っている。心配はしているが、そこまで不安には思っていない」と添田監督。こればかりは回復を祈るしかない。
 
 一方ドイツのメンバーはまだ発表されていないが(8月14日が期限)、そのチーム層は厚い。シングルス最上位は3位のアレクサンダー・ズベレフで、2番手は60位のダニエル・アルトマイヤー。そしてダブルスにはランク8位のケビン・クラビーツと10位のティム・プッツが揃っている。

「一番のキーは、ズベレフが出るかどうか」と添田監督も警戒。「ドイツはダブルスが強力で、ランク上位の2人は出てくると思う。難しい戦いになると思うが、2人が出てきても戦える。ズベレフとダブルスが一番気になるところ」

 ズベレフは2023年を最後にデ杯には出場しておらず、彼が招集されるかどうかが最大の焦点だ。

 最新の国別ランキングでは日本が22位、ドイツが4位。過去の対戦成績は日本の1勝0敗だが、1933年のことで全く参考にならない。ちなみにドイツは昨年、ズベレフ抜きでファイナル4強に入っている正真正銘の強豪国。日本としてはホームアドバンテージを生かし、熱い応援を力に変えたいところだ。

 試合は初日にシングルス2試合(両国のNo.1対No.2)、2日目にダブルス1試合とシングルス2試合(No.1同士、No.2同士)を行ない、先に3勝した国が勝利。ファイナル8へと駒を進める。敗れると来年のファイナル予選1回戦に回ることになる。

構成●スマッシュ編集部

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