四大大会7度の優勝を誇る男子テニス界のレジェンド、マッツ・ビランデル氏(スウェーデン)が欧米スポーツメディア『TNTスポーツ』に登場。その中で、女子テニス界で復調を遂げつつあるイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランキング2位)のプレーについて言及し、その成長を称賛した。
シフィオンテクは昨年の「全仏オープン」(四大大会)での優勝以降、約13カ月間にわたりWTAツアータイトルから遠ざかる不振に苦しんだ。今年の全仏でも準決勝で敗れて大会4連覇を逃すなど、得意のクレーシーズンでも本来の力を発揮できずにいた。
しかし、これまで苦手意識があった芝シーズンでついに復調の兆しが見える。「ウインブルドン」(四大大会)では順調な勝ち上がりを見せ、決勝でアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同9位)を6-0、6-0と圧倒。通算6度目の四大大会制覇を飾った。
続く北米ハードコートシーズンでも勢いは衰えず、WTA1000「シンシナティ・オープン」(8月7日~18日/アメリカ・シンシナティ)では決勝でジャスミン・パオリーニ(イタリア/同8位)を下して大会初優勝。さらに、シーズン最後の四大大会となる全米オープンでは、新方式で行なわれた混合ダブルスにキャスパー・ルード(ノルウェー/12位)と組んで出場し、準優勝を果たしている。
このように不振から脱却したシフィオンテクの戦いぶりに、ビランデル氏は大きな成長を感じ取っている。「以前は常に攻撃的な姿勢を見せていたが、最近は一歩引いたプレーをしていました」と見解を示し、ウインブルドンでの前向きな変化を高く評価した。
「特にウインブルドンでのプレーぶりは印象的で、最初から気に入っていました。芝でも時にはフォアハンドで多くのトップスピンをかけてプレーしていました。クレーコートでの自分のプレーを理解しているように、他のサーフェスでも状況に応じてスタイルを変えられるようになってきています」
また、ハードコートでもプレーの柔軟性を高めている点についても目を向け、「シンシナティではサーフェスが非常に速かったため、より攻撃的に戦わざるを得ませんでしたが、それも対応力の一つだと感じています」と語った。
なおシフィオンテクは全米シングルスに第2シードとして出場し、1回戦でエミリアナ・アランゴ(コロンビア/同81位)と対戦する。再び女王らしいプレーを見せてくれることに期待したい。
構成●スマッシュ編集部
【動画】シフィオンテク対パオリーニの「シンシナティ・オープン」決勝ハイライト
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シフィオンテクは昨年の「全仏オープン」(四大大会)での優勝以降、約13カ月間にわたりWTAツアータイトルから遠ざかる不振に苦しんだ。今年の全仏でも準決勝で敗れて大会4連覇を逃すなど、得意のクレーシーズンでも本来の力を発揮できずにいた。
しかし、これまで苦手意識があった芝シーズンでついに復調の兆しが見える。「ウインブルドン」(四大大会)では順調な勝ち上がりを見せ、決勝でアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同9位)を6-0、6-0と圧倒。通算6度目の四大大会制覇を飾った。
続く北米ハードコートシーズンでも勢いは衰えず、WTA1000「シンシナティ・オープン」(8月7日~18日/アメリカ・シンシナティ)では決勝でジャスミン・パオリーニ(イタリア/同8位)を下して大会初優勝。さらに、シーズン最後の四大大会となる全米オープンでは、新方式で行なわれた混合ダブルスにキャスパー・ルード(ノルウェー/12位)と組んで出場し、準優勝を果たしている。
このように不振から脱却したシフィオンテクの戦いぶりに、ビランデル氏は大きな成長を感じ取っている。「以前は常に攻撃的な姿勢を見せていたが、最近は一歩引いたプレーをしていました」と見解を示し、ウインブルドンでの前向きな変化を高く評価した。
「特にウインブルドンでのプレーぶりは印象的で、最初から気に入っていました。芝でも時にはフォアハンドで多くのトップスピンをかけてプレーしていました。クレーコートでの自分のプレーを理解しているように、他のサーフェスでも状況に応じてスタイルを変えられるようになってきています」
また、ハードコートでもプレーの柔軟性を高めている点についても目を向け、「シンシナティではサーフェスが非常に速かったため、より攻撃的に戦わざるを得ませんでしたが、それも対応力の一つだと感じています」と語った。
なおシフィオンテクは全米シングルスに第2シードとして出場し、1回戦でエミリアナ・アランゴ(コロンビア/同81位)と対戦する。再び女王らしいプレーを見せてくれることに期待したい。
構成●スマッシュ編集部
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