女子テニスのテイラー・タウンゼント(アメリカ/世界ランキング112位)にとって、大会中に様々な経験をした先の「全米オープン」は、自身に大きな変化をもたらしたようだ。アメリカのテレビ番組『CBSモーニング』に出演し、胸中を明かした。
ダブルスランキング1位のタウンゼントは、本戦開幕前週のミックスダブルスに出場し、ベン・シェルトン(アメリカ)とのペアで注目を集めた。また女子ダブルスではカテリナ・シニアコワ(チェコ)と組んで準優勝。
さらにシングルスでは、3回戦で第5シードのミラ・アンドレーワ(ロシア/同5位)を撃破。続くバルボラ・クレイチコワ(チェコ/同40位)との4回戦では、14000人以上の観客が見守る中で8度もマッチポイントを握った。逆転負けで準々決勝進出を逃したが、試合後にはポジティブな感覚が生まれたという。
「負けた試合で、またこのスポーツが好きになったんです。試合を終えた瞬間、『ああ、私はテニスが大好き。またすぐにコートに戻りたい』と思った。正直、こんなふうに強く動かされたのは本当に久しぶりだった」
大会中には、エレナ・オスタペンコ(ラトビア/同24位)との舌戦も波紋を呼んだ。2回戦に勝利したタウンゼントは、握手の場面でオスタペンコから「品格も教養もない!」と罵倒されたのだ。試合後の会見で、タウンゼントは落ち着いた様子でこう語っている。
「人はお互いに悪口を言ったり、怒ったりもする。人それぞれ感じ方は違うけど、自分の考えを他人に押しつけるのはダメ。その人が謝ることを期待していて、それがなくて怒ったとしたら、それは相手の責任ではなく自分の問題だと思う」
一方、オスタペンコは試合後のSNSで「彼女は非常に無礼で、テニスのルールに反していた」などと投稿し、タウンゼントがネットインのボールについて謝ることを拒否したことなどを怒りの理由に挙げた。そしてその発言が人種差別的だと批判を浴びると、後日「幾つかの発言を謝罪したい。英語は私の母語ではなく、『教養』と言ったのはテニスのことだけを指していた。言葉が人を傷つけたかもしれないと理解している」と公に釈明した。
こうした騒動も含め、タウンゼントは全米オープンで大きな注目を集めた。大会後にはコート外でも活躍のチャンスが増えているという。
「自分がこれまで取り組んできたことを世界に見てもらう機会になったと思う。でも、私にとって一番大きかったのは、自分の価値を示すことができたこと。自分自身をどう成長させてきたか、どんな人間であるのか。世界にどう姿を見せたいのかが試された。でも、それを示すこともできたと思う」
シングルスで挑戦を続けながら、ダブルスでは今年7月に史上初めて母親として到達したナンバー1の座を維持。全米オープンでの躍進と騒動を経て、29歳は一回り大きな存在感を示している。
構成●スマッシュ編集部
【画像】タウンゼントはじめ2025全米オープンで輝いた女子トップ選手たちの厳選フォト
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ダブルスランキング1位のタウンゼントは、本戦開幕前週のミックスダブルスに出場し、ベン・シェルトン(アメリカ)とのペアで注目を集めた。また女子ダブルスではカテリナ・シニアコワ(チェコ)と組んで準優勝。
さらにシングルスでは、3回戦で第5シードのミラ・アンドレーワ(ロシア/同5位)を撃破。続くバルボラ・クレイチコワ(チェコ/同40位)との4回戦では、14000人以上の観客が見守る中で8度もマッチポイントを握った。逆転負けで準々決勝進出を逃したが、試合後にはポジティブな感覚が生まれたという。
「負けた試合で、またこのスポーツが好きになったんです。試合を終えた瞬間、『ああ、私はテニスが大好き。またすぐにコートに戻りたい』と思った。正直、こんなふうに強く動かされたのは本当に久しぶりだった」
大会中には、エレナ・オスタペンコ(ラトビア/同24位)との舌戦も波紋を呼んだ。2回戦に勝利したタウンゼントは、握手の場面でオスタペンコから「品格も教養もない!」と罵倒されたのだ。試合後の会見で、タウンゼントは落ち着いた様子でこう語っている。
「人はお互いに悪口を言ったり、怒ったりもする。人それぞれ感じ方は違うけど、自分の考えを他人に押しつけるのはダメ。その人が謝ることを期待していて、それがなくて怒ったとしたら、それは相手の責任ではなく自分の問題だと思う」
一方、オスタペンコは試合後のSNSで「彼女は非常に無礼で、テニスのルールに反していた」などと投稿し、タウンゼントがネットインのボールについて謝ることを拒否したことなどを怒りの理由に挙げた。そしてその発言が人種差別的だと批判を浴びると、後日「幾つかの発言を謝罪したい。英語は私の母語ではなく、『教養』と言ったのはテニスのことだけを指していた。言葉が人を傷つけたかもしれないと理解している」と公に釈明した。
こうした騒動も含め、タウンゼントは全米オープンで大きな注目を集めた。大会後にはコート外でも活躍のチャンスが増えているという。
「自分がこれまで取り組んできたことを世界に見てもらう機会になったと思う。でも、私にとって一番大きかったのは、自分の価値を示すことができたこと。自分自身をどう成長させてきたか、どんな人間であるのか。世界にどう姿を見せたいのかが試された。でも、それを示すこともできたと思う」
シングルスで挑戦を続けながら、ダブルスでは今年7月に史上初めて母親として到達したナンバー1の座を維持。全米オープンでの躍進と騒動を経て、29歳は一回り大きな存在感を示している。
構成●スマッシュ編集部
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