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海外テニス

シナーが連覇&約9億円獲得! サウジの超豪華エキジビ決勝でアルカラスに快勝「彼を参考にして自分を高められる」<SMASH>

中村光佑

2025.10.19

サウジアラビアで開催されたエキジビションマッチ「シックス・キングス・スラム」決勝で、シナー(右)がアルカラス(左)にストレート勝利。大会連覇を果たし、約9億円を手にした。(C)Getty Images

サウジアラビアで開催されたエキジビションマッチ「シックス・キングス・スラム」決勝で、シナー(右)がアルカラス(左)にストレート勝利。大会連覇を果たし、約9億円を手にした。(C)Getty Images

 男子テニスの超豪華エキジビションマッチ「シックス・キングス・スラム」(10月15日~18日/サウジアラビア・リヤド/室内ハードコート)は最終日の現地18日に決勝を実施。前回覇者で世界ランキング2位のヤニック・シナー(イタリア)が同1位のカルロス・アルカラス(スペイン)を6-2、6-4で下し、大会連覇を果たした。

 昨年初開催され、出場選手に最低150万ドル(約2億2600万円)の賞金を保証し、優勝者にテニス史上最高額となる600万ドル(約8億8700万円)が贈られる同エキジビション。24歳のシナーは1回戦で元世界3位のステファノス・チチパス(ギリシャ/現24位)に6-2、6-3で下し、準決勝でもツアー100勝を誇る元1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現5位)を6-4、6-2で破って決勝へ駒を進めていた。

 対して今大会にシードで参戦したアルカラスは準決勝から登場し、トップ5選手のテイラー・フリッツ(アメリカ/同4位)に6-4、6-2に勝利して決勝へ進出。この結果、今季の四大大会で2度ずつ優勝を分け合った若きライバル、シナーとアルカラスによる頂上決戦が再び実現した。

 昨年の「シックス・キングス・スラム」でも決勝で顔を合わせた両者。今回もシナーが磨きをかけてきたコートを広く使う多彩なプレーで終始試合をコントロールし、1時間13分の快勝劇でタイトルを防衛。破格の賞金をゲットした24歳は試合後のインタビューで「いつもこんな感じでプレーできるといいんだけどね(笑) ここに来るのは雰囲気が好きだからだ。プレーするのが楽しいし、大会の運営も素晴らしい」と感謝の言葉を交えて喜びを語った。
 
 続けてシナーはアルカラスとの「特別なライバル関係」についてこう続けた。

「練習中は、その選手と次に対戦する時にどうプレーを改善するかを常に考えている。そのためには強い選手の存在が必要だが、僕にとってはカルロスがまさにそういう選手だ。彼を参考にして自分を高めることができるし、今年も僕たちは何度も対戦した。負けることも多かったけど、彼とコートを共有できるのは名誉であり喜びでもある。選手として成長するにはライバルがいることが重要だし、何よりもオフコートでの素晴らしい友情が重要になる」

 一方昨年に続く準優勝となったアルカラスも「僕たちの関係性は特別」とし、「外から見ると、コート上でのライバル関係とオフコートでの友情は両立できないように思えるかもしれないが、僕らはそれが十分に可能だとわかっている」とコメント。「彼が今日みたいな信じられないレベルでプレーすると、僕のモチベーションになる」とも語り、今後もシナーと切磋琢磨していく意志を示した。

文●中村光佑

【動画】シナーVSアルカラスの「シックス・キングス・スラム」決勝ハイライト

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