熱戦が繰り広げられている男子テニスツアー「ロレックス・パリ・マスターズ」(10月27日~11月2日/フランス・パリ/室内ハードコート/ATP1000)。現地29日のセンターコート第4試合に組まれたアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/世界ランキング16位)とコレンティン・ムテ(フランス/同32位)の2回戦には、試合開始前から注目が集まっていた。
実は共にツアー屈指の曲者である2人の間には確執がある。今年3月に行なわれた下部大会「アリゾナ・テニス・クラシック」(アメリカ・フェニックス/ハード/ATPチャレンジャー175)の準々決勝で、試合終了後に激しい口論を繰り広げていたのだ。ちなみにこの試合はブブリクが2-6、7-6(4)、7-5で勝利している。
迎えた今大会、ブブリクはアレクセイ・ポピリン(オーストラリア/元19位/現47位)に、ムテはライリー・オペルカ(アメリカ/元17位/同52位)に勝利して1回戦を突破。スペインメディア『Punto de Break』などによると、ブブリクとの対戦が決まった直後にムテは“因縁の相手”をこう挑発していた。
「彼は他の選手に対して非常に挑発的で、敬意を欠いている。僕らは過去にも衝突があった。彼は僕の考えるスポーツマンとしての価値観を体現していない。非常に高いモチベーションで、観客の力も借りつつ、彼を家に送り返すつもりで次戦に臨むつもりだ」
しかし試合は6-3、7-5でまたもブブリクに軍配に上がり、これでフェニックスCHを含む下部大会2試合と2022年10月の「フィレンツェ・オープン」(イタリア/室内ハード/ATP250)2回戦を合わせ、対ムテ4連勝。そして今度はカザフスタン人が“反撃”に出る。勝者恒例のカメラサインで上記のムテの発言に応戦するかのように「On the way home(帰宅中)」と記し、オンコートインタビューでこう言い放った。
「彼は明らかに、試合前にしゃべりすぎたね。だから罰を与えるしかなかった。彼は僕を家に送り返すために全力を尽くすと言っていたようだが、まあ彼が近くに住んでいて、タクシーですぐに帰れる距離にいるのは良かったよ」
敗戦後のメディア対応でムテはこれに「今はドバイに住んでいるけどね」と応じ、「彼は選手をからかうのが好きみたいだ。だが僕はああいう言動は好きじゃない」と再び因縁の相手を率直に批判したとのこと。
一方で「彼は僕とは違うタイプの選手で、身長も高いし、サービスも速い。特に室内ハードでは本当に優れた選手だ。今日はお遊びではなく、純粋に実力で僕に勝ったと思う」と、一部ブブリクを称えるコメントも残している。こうして両者の確執はまた1つ、新たなエピソードを刻むことになった。
文●中村光佑
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迎えた今大会、ブブリクはアレクセイ・ポピリン(オーストラリア/元19位/現47位)に、ムテはライリー・オペルカ(アメリカ/元17位/同52位)に勝利して1回戦を突破。スペインメディア『Punto de Break』などによると、ブブリクとの対戦が決まった直後にムテは“因縁の相手”をこう挑発していた。
「彼は他の選手に対して非常に挑発的で、敬意を欠いている。僕らは過去にも衝突があった。彼は僕の考えるスポーツマンとしての価値観を体現していない。非常に高いモチベーションで、観客の力も借りつつ、彼を家に送り返すつもりで次戦に臨むつもりだ」
しかし試合は6-3、7-5でまたもブブリクに軍配に上がり、これでフェニックスCHを含む下部大会2試合と2022年10月の「フィレンツェ・オープン」(イタリア/室内ハード/ATP250)2回戦を合わせ、対ムテ4連勝。そして今度はカザフスタン人が“反撃”に出る。勝者恒例のカメラサインで上記のムテの発言に応戦するかのように「On the way home(帰宅中)」と記し、オンコートインタビューでこう言い放った。
「彼は明らかに、試合前にしゃべりすぎたね。だから罰を与えるしかなかった。彼は僕を家に送り返すために全力を尽くすと言っていたようだが、まあ彼が近くに住んでいて、タクシーですぐに帰れる距離にいるのは良かったよ」
敗戦後のメディア対応でムテはこれに「今はドバイに住んでいるけどね」と応じ、「彼は選手をからかうのが好きみたいだ。だが僕はああいう言動は好きじゃない」と再び因縁の相手を率直に批判したとのこと。
一方で「彼は僕とは違うタイプの選手で、身長も高いし、サービスも速い。特に室内ハードでは本当に優れた選手だ。今日はお遊びではなく、純粋に実力で僕に勝ったと思う」と、一部ブブリクを称えるコメントも残している。こうして両者の確執はまた1つ、新たなエピソードを刻むことになった。
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