女子テニスシーズン最終戦「WTAファイナルズ・リヤド」(11月1日~8日/サウジアラビア・リヤド/室内ハードコート/FIN)は大会最終日の現地8日にシングルス決勝を実施。第6シードで世界ランキング6位のエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)が第1シードで同1位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)を6-3、7-6(0)で下し、殊勲の同大会初優勝を飾った。
年間成績上位8名だけが出場できるサウジアラビア公共投資基金(PIF)主催の同大会。今年は4名ずつがセレナ・ウィリアムズグループとシュテフィ・グラフグループに分かれてラウンドロビン(総当たり戦の予選)を戦い、各グループの上位2名が準決勝に進出した。
ルバキナはセレナ・ウィリアムズグループ、サバレンカはシュテフィ・グラフグループを共に3勝0敗で通過。現地7日の準決勝でルバキナは第5シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ/同5位)に4-6、6-4、6-3で、サバレンカは第4シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同4位)に6-3、3-6、6-3で勝利して決勝へ駒を進めていた。
ルバキナとサバレンカが顔を合わせるのは14度目で、ここまではサバレンカが8勝5敗とリード。直近の対戦は先月の「武漢オープン」(中国/ハード/WTA1000)準々決勝で、この時もサバレンカが6-3、6-3で勝利している。
約1カ月ぶりの再戦となった今回は、序盤から互いにサービスゲームで安定したプレーを見せる中、ルバキナが攻撃的なリターンでサバレンカにプレッシャーを与え続けた。
普段から積極的なプレーが目立つルバキナだが、この日は粘りのディフェンスも光り、3-2で迎えた第6ゲームでは相手のスマッシュミスを誘発して初のブレークを奪取。そのまま第1セットを先取すると、キープ合戦となった第2セットはサバレンカのセットポイントを凌ぎ、タイブレークでは1ポイントも与えない完璧なプレーを見せて1時間47分で試合を締めた。
この結果5戦全勝で頂点に立ったルバキナは、単複を通じてカザフスタン人選手初となるファイナルズ優勝を達成。さらには女子スポーツ史上最高額となる523万5000ドル(約8億400万円)の賞金もゲットした。表彰式では「今日は本当に厳しい戦いでした」と決勝戦を振り返り、昨年から同大会がリヤドで開催されていることを踏まえて「今年も楽しめました。優勝できたことに本当に感激しています」と喜びを語った。
一方、同8日に行なわれたダブルス決勝ではエリーズ・メルテンス/ベロニカ・クデルメトワ(ベルギー/ロシア)がティメア・バボス/ルイーザ・ステファニー(ハンガリー/ブラジル)に7-6(4)、 6-1で勝利。同ペア3年ぶりの優勝を飾り、賞金106万7000ドル(約1億6380万円)を獲得した。
文●中村光佑
【動画】ルバキナがサバレンカを破って初優勝! WTAファイナルズ決勝ハイライト
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年間成績上位8名だけが出場できるサウジアラビア公共投資基金(PIF)主催の同大会。今年は4名ずつがセレナ・ウィリアムズグループとシュテフィ・グラフグループに分かれてラウンドロビン(総当たり戦の予選)を戦い、各グループの上位2名が準決勝に進出した。
ルバキナはセレナ・ウィリアムズグループ、サバレンカはシュテフィ・グラフグループを共に3勝0敗で通過。現地7日の準決勝でルバキナは第5シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ/同5位)に4-6、6-4、6-3で、サバレンカは第4シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同4位)に6-3、3-6、6-3で勝利して決勝へ駒を進めていた。
ルバキナとサバレンカが顔を合わせるのは14度目で、ここまではサバレンカが8勝5敗とリード。直近の対戦は先月の「武漢オープン」(中国/ハード/WTA1000)準々決勝で、この時もサバレンカが6-3、6-3で勝利している。
約1カ月ぶりの再戦となった今回は、序盤から互いにサービスゲームで安定したプレーを見せる中、ルバキナが攻撃的なリターンでサバレンカにプレッシャーを与え続けた。
普段から積極的なプレーが目立つルバキナだが、この日は粘りのディフェンスも光り、3-2で迎えた第6ゲームでは相手のスマッシュミスを誘発して初のブレークを奪取。そのまま第1セットを先取すると、キープ合戦となった第2セットはサバレンカのセットポイントを凌ぎ、タイブレークでは1ポイントも与えない完璧なプレーを見せて1時間47分で試合を締めた。
この結果5戦全勝で頂点に立ったルバキナは、単複を通じてカザフスタン人選手初となるファイナルズ優勝を達成。さらには女子スポーツ史上最高額となる523万5000ドル(約8億400万円)の賞金もゲットした。表彰式では「今日は本当に厳しい戦いでした」と決勝戦を振り返り、昨年から同大会がリヤドで開催されていることを踏まえて「今年も楽しめました。優勝できたことに本当に感激しています」と喜びを語った。
一方、同8日に行なわれたダブルス決勝ではエリーズ・メルテンス/ベロニカ・クデルメトワ(ベルギー/ロシア)がティメア・バボス/ルイーザ・ステファニー(ハンガリー/ブラジル)に7-6(4)、 6-1で勝利。同ペア3年ぶりの優勝を飾り、賞金106万7000ドル(約1億6380万円)を獲得した。
文●中村光佑
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