ブラジル・テニス界の超新星ジョアオ・フォンセカ(19歳/現世界ランキング24位)が、12月にサウジアラビア・ジェッダで行なわれる20歳以下の選手を対象とした最終戦「Next Gen ATPファイナルズ」を欠場することになった。ディフェンディング・チャンピオンとして迎えるはずだった若手最高峰の舞台だが、シーズン終盤に痛めた腰の回復が間に合わなかった。
テニス専門メディア『UBI Tennis』によると、フォンセカは先月末に開催された「パリ・マスターズ」の期間中に腰痛を訴えていたという。同大会ではデニス・シャポバロフ(カナダ/同23位)を下して初戦を突破したものの、続くカレン・ハチャノフ(ロシア/同18位)戦で敗退。治療のため翌週の「アテネ・オープン」(ATP250)も欠場したが、回復には至らず、ジェッダ行きを断念することとなった。
今季最後の大舞台だけに欠場は残念だが、今季のフォンセカの活躍が色あせることはない。ランキングは年初145位から一気に24位まで駆け上がった。予選を勝ち抜き、四大大会本戦初出場となった「全豪オープン」では、トップ10のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)から金星を挙げ、2月の「アルゼンチン・オープン」(クレー/ATP250)では、早くもツアー初優勝を果たす。その勢いは止まらなかった。
特筆すべきは、シーズン終盤の「スイス・インドア」(室内ハード/ATP500)での優勝だ。ATP500以上のグレードでブラジル人選手がタイトルを獲得するのは、2001年に「シンシナティ・マスターズ」を制した"グーガ"ことグスタボ・クエルテン以来、実に24年ぶりの快挙だった。年間成績は26勝16敗、今季獲得賞金は175万ドル(約2億7000万円)を超えた。
昨年のこの時期、「Next Gen ATPファイナルズ」でヤニック・シナー(イタリア/同2位)に次ぐ大会史上2番目の若さで優勝を果たし、世界にその名を知らしめたフォンセカ。今季は残念な形でのシーズン終了となったが、ツアーを戦い終えた10月末には自身のインスタグラムで前向きなコメントを残している。
「チームと成し遂げた仕事にとても誇りを感じながらシーズンを終えることになりました。今年起きた全てのことに深く感謝しています。多くの経験と教訓に満ちた1年であり、次のステップへとつながっていくもの。チームの献身、家族とスポンサーのサポート、そして応援してくれた全ての人々に感謝します。これは始まりに過ぎません」
連覇の楽しみこそ絶たれたものの、ファンにはまだ今季の楽しみが残されているかもしれない。『Tennis World USA』によれば、12月8日にマイアミで予定されているカルロス・アルカラス(スペイン/同1位)とのエキジビションマッチについて、現時点でフォンセカ陣営は準備を続けているという。腰の状態が懸念されるものの、若き王者との対決が実現すれば、来季へ向けた大きな弾みとなるだろう。
なお、フォンセカは2026年シーズンをブリスベンとアデレードから始動する予定。10代で刻んだ急上昇の軌跡は、休息を挟んでも揺らぐことはないはずだ。
構成●スマッシュ編集部
【画像】フォンセカがSNSを通じて公開した感謝のメッセージと写真
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テニス専門メディア『UBI Tennis』によると、フォンセカは先月末に開催された「パリ・マスターズ」の期間中に腰痛を訴えていたという。同大会ではデニス・シャポバロフ(カナダ/同23位)を下して初戦を突破したものの、続くカレン・ハチャノフ(ロシア/同18位)戦で敗退。治療のため翌週の「アテネ・オープン」(ATP250)も欠場したが、回復には至らず、ジェッダ行きを断念することとなった。
今季最後の大舞台だけに欠場は残念だが、今季のフォンセカの活躍が色あせることはない。ランキングは年初145位から一気に24位まで駆け上がった。予選を勝ち抜き、四大大会本戦初出場となった「全豪オープン」では、トップ10のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)から金星を挙げ、2月の「アルゼンチン・オープン」(クレー/ATP250)では、早くもツアー初優勝を果たす。その勢いは止まらなかった。
特筆すべきは、シーズン終盤の「スイス・インドア」(室内ハード/ATP500)での優勝だ。ATP500以上のグレードでブラジル人選手がタイトルを獲得するのは、2001年に「シンシナティ・マスターズ」を制した"グーガ"ことグスタボ・クエルテン以来、実に24年ぶりの快挙だった。年間成績は26勝16敗、今季獲得賞金は175万ドル(約2億7000万円)を超えた。
昨年のこの時期、「Next Gen ATPファイナルズ」でヤニック・シナー(イタリア/同2位)に次ぐ大会史上2番目の若さで優勝を果たし、世界にその名を知らしめたフォンセカ。今季は残念な形でのシーズン終了となったが、ツアーを戦い終えた10月末には自身のインスタグラムで前向きなコメントを残している。
「チームと成し遂げた仕事にとても誇りを感じながらシーズンを終えることになりました。今年起きた全てのことに深く感謝しています。多くの経験と教訓に満ちた1年であり、次のステップへとつながっていくもの。チームの献身、家族とスポンサーのサポート、そして応援してくれた全ての人々に感謝します。これは始まりに過ぎません」
連覇の楽しみこそ絶たれたものの、ファンにはまだ今季の楽しみが残されているかもしれない。『Tennis World USA』によれば、12月8日にマイアミで予定されているカルロス・アルカラス(スペイン/同1位)とのエキジビションマッチについて、現時点でフォンセカ陣営は準備を続けているという。腰の状態が懸念されるものの、若き王者との対決が実現すれば、来季へ向けた大きな弾みとなるだろう。
なお、フォンセカは2026年シーズンをブリスベンとアデレードから始動する予定。10代で刻んだ急上昇の軌跡は、休息を挟んでも揺らぐことはないはずだ。
構成●スマッシュ編集部
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