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海外テニス

テニス界の“お騒がせ男”から世界のトップ10へ!ブブリクが語る「自分を曲げない」成功の哲学<SMASH>

中村光佑

2026.01.23

以前はコート内外での問題行動で取り上げられることが多かったブブリクが現在の安定したメンタルの状態について語った。(C)Getty Images

以前はコート内外での問題行動で取り上げられることが多かったブブリクが現在の安定したメンタルの状態について語った。(C)Getty Images

 かつてはラケット破壊や型破りな振る舞いで“お騒がせ選手”のイメージが強かった男子テニス世界ランキング10位のアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/28歳)。しかしその印象は今、確実に変わりつつある。

 成熟したメンタリティと勝利への執着を身につけ、昨季にはツアー4勝を記録。現王者カルロス・アルカラス(スペイン)に次ぐ、全3サーフェス(ハード/クレー/芝コート)でのタイトルを獲得した。また「全仏オープン」ではプロ転向9年目で初めてとなる四大大会ベスト8進出も果たした。

 2026年シーズン開幕戦「香港オープン」(ハード/ATP250)ではツアー9勝目をゲットし、カザフスタン男子選手として初のシングルストップ10入りを達成。そして現在開催中の四大大会「全豪オープン」(1月18日~2月1日/ハード)でも元33位のジェンソン・ブルックスビー(アメリカ/現48位)、元31位でツアー3勝のマートン・フチョビッチ(ハンガリー/現54位)の実力者2人に勝利し、初の3回戦進出を決めた。

 フチョビッチ戦後に好調の理由について語ったブブリクは「間違いなく、以前よりも勝つことを楽しめている」と述べ、“成熟したアプローチ”が成功の主因だと明かした。

 また歳を重ねるにつれ、「大人の振る舞いができるようになった」ことも自身のパフォーマンスを支えている要素だと彼は言う。とはいえ、度々自らの振る舞いで物議を醸してきた過去には、後悔は何一つない。
 

「今の僕を見て、人々は僕が『何年も無駄にした』と思ってしまうかもしれない。でも当時の僕はそれで幸せだった。素直に自分がやりたいことをやりながら、その結果がどうなるかもわかっていた。振り返っても、それを変えたいとは全く思わない。

 大事なのは流れに身を任せること、そして失敗から学ぶことだと思う。誰かに『これが正しい道だ』と言われたからといって、自分の身を削ってまでそれに従う必要はない。歯を食いしばって働いて、成功すればいいけど、もし成功しなかったらどうするのか?」

 ブブリクにとってテニスは、楽しさを追求するものではなく、あくまでも生計を立てるための「仕事」であり、その考え方は今も変わらない。ただ以前と違うのは、「ルールやスポーツマンとしての規範に反しない範囲で」、「勝つためにできることはすべてやりたい」という並々ならぬ意欲が芽生えている点だ。

「昨年のクレーシーズンあたりから、そういうアプローチを始めて、今もそれを続けている。物事がうまくいっている時に、あえて何かを変える必要はないと思う。だから今は、一貫性を保ちつつリズムを維持すること、そしてうまくいっていることを継続することが大事だと思っている。もしこれから何かを変えたり調整したりする必要が出てきた場合は素早く対応できるようにしたい」

 精神面で大きな成長を遂げたブブリクがどこまで上り詰めるのか、今後の戦いからも目が離せない。

文●中村光佑

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