男子テニス界を牽引するカルロス・アルカラス(スペイン/現世界ランキング1位)とヤニック・シナー(イタリア/同2位)。現在、ツアーの話題を独占しているこの2人の「大会出場料」を巡って、元世界ランク8位のジャック・ソック(アメリカ)が持論を展開した。
事の発端は、「カタール・エクソンモービル・オープン」(カタール・ドーハ)だ。一部報道によると、同大会に出場したアルカラスとシナーは、それぞれ120万ドル(約1億8000万円)の出場料を受け取ったとされている。
そもそもツアー大会における「出場料」とは、勝ち上がるごとに加算される賞金とは性質が異なる。大会主催者が目玉となるスター選手を招聘し、大会の格や注目度を高めるために支払う特別なギャランティーのことだ。そのため、純粋なランキングや成績だけでなく、その選手が持つブランド価値や世界的な知名度、そして何より「どれだけチケットを売れるか」という興行面での集客力が金額に大きく影響する。
アルカラスとシナーは共に若くして四大大会を複数回制し、今後のテニス界を背負う二大巨頭として君臨している。常に冷静沈着で精密機械のようにポイントを重ねるシナーと、コートを縦横無尽に駆け回り、爆発的で華やかなプレーによって観客を熱狂させるアルカラス。プレースタイルは対照的だが、実力は伯仲しており、両者は互いを最大のライバルと認め合う存在だ。表面上は、カタール・オープンでの同額の出場料は、現在のツアーにおける2人の絶対的な地位を反映したものと言えるだろう。
しかし、ソックはこの同額という評価に異を唱える。サム・クエリーらアメリカ人選手と共同で配信するポッドキャスト番組『Nothing Major』の中で、アルカラスが持つエンターテイナーとしての類まれな資質を高く評価し、次のように語った。
「カルロスの方がより多くを提供している。それがショーというものであり、チケットを売っているのは彼であって、ヤニックではない」
ソックは、アルカラスがもたらすエネルギーや華やかなプレーが、観客動員に直結しているとの見方を示した。論点は勝敗ではなく、誰がより大会を“売る”存在なのかという点にある。
奇しくもカタール・オープンでの2人の結果は明暗が分かれた。シナーが準々決勝で姿を消した一方、アルカラスは苦しい場面を切り抜けながら勝ち上がり、決勝で21歳のアルテュール・フィス(フランス/世界34位)をわずか50分で圧倒。サービスとリターンで主導権を握り、見事にタイトルを手にした。
同額の出場料は、現在の2人の地位を示すものだろう。ただし、コート上の勝利と“どれだけ観客を呼べるか”は同じ尺度では測れない。ソックの発言は、その違いを改めて浮かび上がらせた。
構成●スマッシュ編集部
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そもそもツアー大会における「出場料」とは、勝ち上がるごとに加算される賞金とは性質が異なる。大会主催者が目玉となるスター選手を招聘し、大会の格や注目度を高めるために支払う特別なギャランティーのことだ。そのため、純粋なランキングや成績だけでなく、その選手が持つブランド価値や世界的な知名度、そして何より「どれだけチケットを売れるか」という興行面での集客力が金額に大きく影響する。
アルカラスとシナーは共に若くして四大大会を複数回制し、今後のテニス界を背負う二大巨頭として君臨している。常に冷静沈着で精密機械のようにポイントを重ねるシナーと、コートを縦横無尽に駆け回り、爆発的で華やかなプレーによって観客を熱狂させるアルカラス。プレースタイルは対照的だが、実力は伯仲しており、両者は互いを最大のライバルと認め合う存在だ。表面上は、カタール・オープンでの同額の出場料は、現在のツアーにおける2人の絶対的な地位を反映したものと言えるだろう。
しかし、ソックはこの同額という評価に異を唱える。サム・クエリーらアメリカ人選手と共同で配信するポッドキャスト番組『Nothing Major』の中で、アルカラスが持つエンターテイナーとしての類まれな資質を高く評価し、次のように語った。
「カルロスの方がより多くを提供している。それがショーというものであり、チケットを売っているのは彼であって、ヤニックではない」
ソックは、アルカラスがもたらすエネルギーや華やかなプレーが、観客動員に直結しているとの見方を示した。論点は勝敗ではなく、誰がより大会を“売る”存在なのかという点にある。
奇しくもカタール・オープンでの2人の結果は明暗が分かれた。シナーが準々決勝で姿を消した一方、アルカラスは苦しい場面を切り抜けながら勝ち上がり、決勝で21歳のアルテュール・フィス(フランス/世界34位)をわずか50分で圧倒。サービスとリターンで主導権を握り、見事にタイトルを手にした。
同額の出場料は、現在の2人の地位を示すものだろう。ただし、コート上の勝利と“どれだけ観客を呼べるか”は同じ尺度では測れない。ソックの発言は、その違いを改めて浮かび上がらせた。
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