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海外テニス

世界4位ガウフが“インポスター症候群”の苦悩を告白!「これまでの実績が自分のことだと感じられない」<SMASH>

中村光佑

2026.03.26

他人から評価されるほど自分は有能ではないと感じてしまう“インポスター症候群”。ガウフが知られざる苦悩を語った。(C)Getty Images

他人から評価されるほど自分は有能ではないと感じてしまう“インポスター症候群”。ガウフが知られざる苦悩を語った。(C)Getty Images

 女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「マイアミ・オープン」(3月17日~29日/アメリカ・マイアミ/ハードコート)のシングルスでベスト4に進出した世界ランキング4位のココ・ガウフ(アメリカ)が、準々決勝勝利後の記者会見で知られざる苦悩を明かした。

 現在22歳のガウフはこれまでに四大大会2勝を含むツアー11タイトルを獲得しており、2024年には世界ランキングでも自己最高の2位を記録。昨年には今世紀最年少となる3年連続での年間ランキングトップ3入りも達成した。

 まだ若くして数々の輝かしい功績を手中に収めているガウフだが、それ故の葛藤も抱えている。会見で彼女はこう告白した。

「私は時々、“インポスター症候群”に陥ることがある」

 インポスター症候群、通称「偽物症候群」とは、自分が他人から評価されているほど有能でも成功しているわけでもないと感じてしまう心理状態を指す。ガウフはその背景に、ここ数カ月課題となっているサービスが関係していると明かす。

 ガウフは先日の「BNPパリバ・オープン」(WTA1000)でアレクサンダー・イーラ(フィリピン/現29位)との3回戦を左腕の負傷により途中棄権し、コンディションが心配されていたが、今大会には予定通り第4シードで出場。ベリンダ・ベンチッチ(スイス/元4位/現12位)との準々決勝を含む4試合全てをフルセットで制して4強入りした。
 
 しかしここまでですでに計30本ものダブルフォールトを記録しており、そのうち約6割にあたる19本が初戦の2回戦と3回戦に集中している。こうしたプレー面での課題が、自身の実力や実績への疑念につながっているようだ。

「入場時やウォーミングアップ中にこれまでの実績を紹介されても、それが自分のことのように感じられないことがある。後で冷静になって考えると『私ってちゃんとしたキャリアを築いているんだ』とは思えるけど、常に改善すべきことに取り組まなければならないと考えているから、その場では実感できないことも少なくない」

 それでも22歳は、課題のサービスも含め、「自分を信じてやっていくしかない」と自らを鼓舞する。コーチたちからの「あなたは優れた選手」という言葉も、今はまだ素直に受け止めきれない瞬間があるというが、「もっと自信を持てるようにしていきたい」と意欲を示した。

 懸念されている右腕の状態については改善傾向にあり、「今は時折痛みを感じるくらいで、プレーに影響するほどではない」と明かしたガウフ。日本時間27日午前4時以降に予定されている準決勝では、第13シードで元8位の実力者カロリーナ・ムチョバ(チェコ/現14位)と対戦する。決勝進出を懸けた大一番で、22歳が自らを信じて戦い抜き、勝利をつかめるか。注目だ。

文●中村光佑

【動画】ガウフがフルセットでベンチッチを振り切ったマイアミ・オープン準々決勝ハイライト

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