現在開催中の男子テニスツアー公式戦「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(4月5日~12日/モナコ・モンテカルロ/クレーコート/ATP1000)に出場している世界ランキング1位のカルロス・アルカラス(スペイン)が、開幕前の記者会見で選手のプライバシーをより確保できる空間の必要性を訴えた。
この話題は今年初めの四大大会「全豪オープン」の女子準々決勝に敗れたココ・ガウフ(アメリカ/現3位)が、試合後にコート裏の通路で怒りのあまりラケットを何度も叩きつけて破壊する姿が中継カメラに収められ、その映像がネット上でも拡散されてしまったことを発端に議論となった。
ガウフはその後の会見で「カメラのない場所に行こうとしたのにラケット破壊の瞬間まで放送されていた」と、ロッカールーム以外に私的な空間が保たれていない現状への不満を表明。これを受け、イガ・シフィオンテク(ポーランド/現4位)やジェシカ・ペグラ(アメリカ/同5位)らツアー仲間も、舞台裏にまで及ぶ撮影体制に対する懸念の声を上げていた。
そうした状況を受け、今年2月末に開催された女子ツアー大会「ATXオープン」(アメリカ・オースティン/ハードコート/WTA250)では、選手たちが怒りの感情を自由に表現できる部屋「レイジ・ルーム(Rage Room)」を設置するなどの対策が講じられた。しかし現時点では、他の大会で同様の取り組みが行なわれているとの報道はなく、依然としてプライバシーが十分に守られているとは言い難い。
女子ツアーを統括するWTA(女子テニス協会)はコート外における選手のプライバシー確保を求める声に対し、「完全に理にかなっている」との見解を示している。これにはアルカラスも賛同しており、会見では「選手たちにも1人で落ち着いて過ごせる空間が設けられるべきだ」と前置きした上で、次のように語った。
「今の撮影体制は、ファンにとっては素晴らしいものになっていると思う。舞台裏で何が起きているのか、コート外での僕たちが何をしているのか、トーナメントの設備がどんな感じなのかなどを見るのは楽しいだろうからね。
でも選手にとってはリラックスできる場所がないから、少し奇妙な感じがする。これだけ多くのカメラが近くにあって、僕たちがスマートフォンで見ているものまでわかってしまいかねない現状は、やり過ぎだとも思う」
王者に君臨し、まだ22歳にして大きな影響力を持つアルカラスの発言を受け、選手のプライバシーを巡る議論は再び広がりを見せそうだ。
文●中村光佑
【動画】プライバシー問題が議論される発端となった、全豪コート裏でのガウフのラケット破壊シーン
【関連記事】完敗のガウフ、コート裏でのラケット破壊が放映され不満を吐露「カメラがない場所に行こうとしたのに」<SMASH>
【関連記事】“大量失効ポイント防衛へ”クレーシーズンに挑むアルカラス。コーチは「フルで戦い、全ての大会に出る」と方針明かす<SMASH>
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ガウフはその後の会見で「カメラのない場所に行こうとしたのにラケット破壊の瞬間まで放送されていた」と、ロッカールーム以外に私的な空間が保たれていない現状への不満を表明。これを受け、イガ・シフィオンテク(ポーランド/現4位)やジェシカ・ペグラ(アメリカ/同5位)らツアー仲間も、舞台裏にまで及ぶ撮影体制に対する懸念の声を上げていた。
そうした状況を受け、今年2月末に開催された女子ツアー大会「ATXオープン」(アメリカ・オースティン/ハードコート/WTA250)では、選手たちが怒りの感情を自由に表現できる部屋「レイジ・ルーム(Rage Room)」を設置するなどの対策が講じられた。しかし現時点では、他の大会で同様の取り組みが行なわれているとの報道はなく、依然としてプライバシーが十分に守られているとは言い難い。
女子ツアーを統括するWTA(女子テニス協会)はコート外における選手のプライバシー確保を求める声に対し、「完全に理にかなっている」との見解を示している。これにはアルカラスも賛同しており、会見では「選手たちにも1人で落ち着いて過ごせる空間が設けられるべきだ」と前置きした上で、次のように語った。
「今の撮影体制は、ファンにとっては素晴らしいものになっていると思う。舞台裏で何が起きているのか、コート外での僕たちが何をしているのか、トーナメントの設備がどんな感じなのかなどを見るのは楽しいだろうからね。
でも選手にとってはリラックスできる場所がないから、少し奇妙な感じがする。これだけ多くのカメラが近くにあって、僕たちがスマートフォンで見ているものまでわかってしまいかねない現状は、やり過ぎだとも思う」
王者に君臨し、まだ22歳にして大きな影響力を持つアルカラスの発言を受け、選手のプライバシーを巡る議論は再び広がりを見せそうだ。
文●中村光佑
【動画】プライバシー問題が議論される発端となった、全豪コート裏でのガウフのラケット破壊シーン
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