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海外テニス

元ウインブルドン女王が不安障害からドーピング検査拒否…「誰かが夜遅く訪ねてきた時、私は恐怖を感じた」。出場停止の可能性も<SMASH>

中村光佑

2026.04.19

不安障害に陥っていたボンドルソワは、身分を明かさぬドーピング検査官の訪問に恐怖を感じ、検査を拒否した。処分がどうなるか、現在調査が進んでいる。(C)Getty Images

不安障害に陥っていたボンドルソワは、身分を明かさぬドーピング検査官の訪問に恐怖を感じ、検査を拒否した。処分がどうなるか、現在調査が進んでいる。(C)Getty Images

 2023年「ウインブルドン」で四大大会シングルス初優勝を達成した女子テニス元世界ランキング6位のマルケタ・ボンドルソワ(チェコ/現46位)が自身の公式インスタグラム(@marketavondrousova)で、メンタルヘルスの問題を理由に、選手全員に義務付けられているドーピング検査を拒否したことを明かした。

 海外メディア『UBITENNIS』や『Tennis.com』などによると、今季開幕戦の「アデレード国際」(WTA500)2回戦を途中棄権して以降ツアーでプレーしていない26歳のボンドルソワは、昨年12月に実施されたドーピング検査を受けなかったことについて、母国の首都プラハの自宅で調査を受けていたことが明らかになった。しかし未受検の背景には、検査に対する恐怖やトラウマがあることが判明。今回の投稿でボンドルソワ本人が詳細を説明している。

 彼女は未受検当時の自身の精神状態を振り返り、「数カ月にわたるケガやプレッシャー、睡眠障害などによって心身共に限界に達していた」と告白。「その時は想像以上に精神的に追い詰められていた」と苦悩を明かした。

 さらには自身のSNSに寄せられていた賭博絡みとみられる誹謗中傷や脅迫的なメッセージの影響で、「自宅にいても安全を感じにくい状態だった」と説明。検査を拒否したのは「誰かが夜遅くに身元を明かさず、所定の検査手順も踏まずに突然私の家のドアをノックした時、私は恐怖を感じた」ことが理由で、「自分の安全を守ることを最優先に考えた結果だった」と記した。
 
 2016年12月に同胞のペトラ・クビトワ(元2位/昨年引退)が自宅で暴漢に襲われ、手首や指に重傷を負った事件を踏まえ、「見知らぬ人物の訪問を軽い気持ちで受け入れること」はできず、検査拒否の判断は正しかったとボンドルソワは考えている。彼女は医師から急性ストレス反応および全般性不安障害と診断され、現在は心身の回復に努めているとした。

 仮にボンドルソワのドーピング検査未受検が正式に認定され、異議申し立てが認められなかった場合、最長4年間の出場停止処分を受ける可能性がある。それでも彼女は改めて「潔白の証明はもちろん、自分自身のケアも必要です」と強調。

「ボーイフレンドや家族、そして支えてくれている全ての人に感謝しています。本当に言葉では言い表せないほど大きな支えになっています」と感謝の言葉で締めくくった。

文●中村光佑

【画像】ドーピング検査拒否の経緯について説明したボンドルソワのインスタグラム投稿

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