佳境を迎えているテニス四大大会「全仏オープン」の女子シングルスで、歴史的快挙が生まれた。現地6月4日に行なわれた準決勝で、世界ランキング114位の予選勝者マヤ・フワリンスカ(ポーランド)が、第25シードで同23位のディアナ・シュナイダー(ロシア)を7-6(4)、6-4で下し、男女を通じて大会史上初となる予選からの決勝進出を果たした。
24歳のフワリンスカは今回が同大会本戦初出場。予選3試合を勝ち抜くと、本戦でもジェン・チンウェン(中国/元4位/現56位)、エリーズ・メルテンス(ベルギー/元12位/現21位)、マリア・サッカリ(ギリシャ/元3位/現49位)、ディアーヌ・パリー(フランス/元48位/現92位)、アンナ・カリンスカヤ(ロシア/元11位/現24位)と実力者を立て続けに破って勝ち上がってきた。
迎えた準決勝でも勢いは止まらず、今大会準々決勝で四大大会4勝を誇る現女王アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)に勝利した22歳のシュナイダーに見事ストレート勝ち。全仏オープンで本戦初出場の選手が決勝に進むのは、イボンヌ・グーラゴン(オーストラリア/元1位)とクリス・エバート(アメリカ/元1位)に次ぐ女子選手史上3人目の快挙だ。また四大大会における予選勝者の決勝進出は2021年の全米オープンで優勝を飾ったエマ・ラドゥカヌ(イギリス/元10位/現39位)以来、史上2人目となる。
さらに、フワリンスカにとってはこれがツアーレベルで初の決勝進出。それを最高峰の四大大会で成し遂げるのは、1997年全米のビーナス・ウィリアムズ(アメリカ/元1位)と、21年全米のラドゥカヌに次いで3人目となった。記録ずくめのマイルストーンを手にした24歳はオンコートインタビューで次のように喜びを語っている。
「まるで夢のようです。自分でも今何が起きているのかわかりませんし、どう言葉で表現していいのかもわかりません。ただただ、本当に幸せです」
それだけ喜びをあらわにするのも無理はない。7歳でテニスを始めたサウスポーのフワリンスカは、ジュニア時代こそトップ戦線で活躍していたものの、プロ転向後はなかなか結果を残せず、19年から21年までの約2年間はうつ病による一時休養を余儀なくされるなど、決して順調なキャリアを歩んできたわけではなかった。だからこそ、今大会での大躍進は本人にとっても予想外のものとなっている。
夢の頂点まであと1勝。現地6日に予定されている決勝では、まだ19歳にしてトップ10入りを果たしている第8シードのミラ・アンドレーワ(ロシア/現8位)と顔を合わせる。フワリンスカがトップ10選手と対戦するのは次戦が初。24歳の“シンデレラストーリー”はどのような結末を迎えるのか、見逃せない一戦となる。
文●中村光佑
【画像】フワリンスカほか、「全仏オープン2026」を戦う女子トップ選手たちの厳選フォト!
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24歳のフワリンスカは今回が同大会本戦初出場。予選3試合を勝ち抜くと、本戦でもジェン・チンウェン(中国/元4位/現56位)、エリーズ・メルテンス(ベルギー/元12位/現21位)、マリア・サッカリ(ギリシャ/元3位/現49位)、ディアーヌ・パリー(フランス/元48位/現92位)、アンナ・カリンスカヤ(ロシア/元11位/現24位)と実力者を立て続けに破って勝ち上がってきた。
迎えた準決勝でも勢いは止まらず、今大会準々決勝で四大大会4勝を誇る現女王アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)に勝利した22歳のシュナイダーに見事ストレート勝ち。全仏オープンで本戦初出場の選手が決勝に進むのは、イボンヌ・グーラゴン(オーストラリア/元1位)とクリス・エバート(アメリカ/元1位)に次ぐ女子選手史上3人目の快挙だ。また四大大会における予選勝者の決勝進出は2021年の全米オープンで優勝を飾ったエマ・ラドゥカヌ(イギリス/元10位/現39位)以来、史上2人目となる。
さらに、フワリンスカにとってはこれがツアーレベルで初の決勝進出。それを最高峰の四大大会で成し遂げるのは、1997年全米のビーナス・ウィリアムズ(アメリカ/元1位)と、21年全米のラドゥカヌに次いで3人目となった。記録ずくめのマイルストーンを手にした24歳はオンコートインタビューで次のように喜びを語っている。
「まるで夢のようです。自分でも今何が起きているのかわかりませんし、どう言葉で表現していいのかもわかりません。ただただ、本当に幸せです」
それだけ喜びをあらわにするのも無理はない。7歳でテニスを始めたサウスポーのフワリンスカは、ジュニア時代こそトップ戦線で活躍していたものの、プロ転向後はなかなか結果を残せず、19年から21年までの約2年間はうつ病による一時休養を余儀なくされるなど、決して順調なキャリアを歩んできたわけではなかった。だからこそ、今大会での大躍進は本人にとっても予想外のものとなっている。
夢の頂点まであと1勝。現地6日に予定されている決勝では、まだ19歳にしてトップ10入りを果たしている第8シードのミラ・アンドレーワ(ロシア/現8位)と顔を合わせる。フワリンスカがトップ10選手と対戦するのは次戦が初。24歳の“シンデレラストーリー”はどのような結末を迎えるのか、見逃せない一戦となる。
文●中村光佑
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