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海外テニス

ナダルがツアーコーチ就任の可能性に言及。「1人の選手に全ては注げない」と難色示すも「相談はいつでも歓迎」とメンター役に意欲<SMASH>

中村光佑

2026.06.15

多忙ゆえフルタイムのツアーコーチ就任には慎重な姿勢を示したナダルだが、選手からの相談には今後も積極的に応じる考えを明かした。(C)Getty Images

多忙ゆえフルタイムのツアーコーチ就任には慎重な姿勢を示したナダルだが、選手からの相談には今後も積極的に応じる考えを明かした。(C)Getty Images

 2024年に現役を引退した男子テニス元世界ランキング1位の巨星ラファエル・ナダル氏(スペイン/40歳)が、元王者アンディ・ロディック氏(アメリカ/43歳)のテニス系ポッドキャスト番組『Served with Andy Roddick』に出演。その中で今後フルタイムのツアーコーチに就任する可能性について問われ、自身の考えを明かした。

 周知の通りナダル氏は自身の生まれ故郷であるスペイン・マヨルカ島で「ラファ・ナダル・アカデミー」を運営しており、今年4月には不振が続いている女子元世界1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド/現3位)が同アカデミーを訪問。そこでナダル氏や、現役時代の同氏を支えた名将フランシスコ・ロイグ氏(スペイン/58歳)から助言を受けた。その後ロイグ氏はシフィオンテクの専任コーチに就任している。

 昨年には男子元2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)もアカデミーを訪れ、その際もナダル氏は同選手にアドバイスを送っていた。ただプロツアーでフルタイムのコーチを務める考えは、今のところはないという。番組では次のように語った。

「特定の選手を日常的にサポートする準備はまだできていない。その点については自分の中で明確な考えを持っている。今の私には多くのやるべきことがあり、1人の選手に全てを注ぐことはできない。それが現状だ」 
 
 理由としては引退後もアカデミー運営や各地でのイベント参加など多忙な日々を送っているからだ。昨年には母国スペインのデビスカップ(男子国別対抗戦)代表監督就任についても「今の自分の生活には合わない」と否定的な見解を示していた。現段階では必要に応じて選手に助言を送る“メンター”のような立場が、本人にとって“最も自然なテニスとの関わり方”なのだろう。

 一方で、選手からの相談には今後も前向きに応じる姿勢を示している。すでにシフィオンテクやズベレフ以外にも複数の選手から助言を求められたことを明かした。

「もちろん選手たちからの相談はいつでも歓迎だ。もし数日間アカデミーに来たいという選手がいれば、喜んで受け入れたい。イガやサーシャ(ズベレフの愛称)も来たし、他にも何人かの選手と話をしたことがある。彼らからは、ある状況や問題に自分がどう対処してきたのかについてアドバイスや意見を求められた。事実、彼らが今経験していることの多くは、私自身もかつて経験している。少しでも彼らの力になれるのは喜ばしいことだ」

 アカデミーで短期トレーニングを行なったシフィオンテクは「本当に特別な経験だった。彼がコートにいてくれたことで、信じられないほど大きなモチベーションになった」と、ナダル氏と共にした充実の時間を振り返っていた。現役時代に幾多の苦難を乗り越え、数々の輝かしい功績を残した同氏の助言は、多くの選手にとって貴重な指針となるはずだ。

文●中村光佑

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