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海外テニス

アジア大会テニス競技日本代表にフレンドが選出!米大学で文武両道を貫いた新星の軌跡<SMASH>

内田暁

2026.06.19

昨年「ワールドユニバーシティゲームズ」で金メダルを量産(写真)したフレンドが、今秋開催される「アジア競技大会」のテニス競技でも日本代表の一員として選出された。(写真:本人提供)

昨年「ワールドユニバーシティゲームズ」で金メダルを量産(写真)したフレンドが、今秋開催される「アジア競技大会」のテニス競技でも日本代表の一員として選出された。(写真:本人提供)

 今年の9月下旬から10月上旬にかけて、名古屋市で「第20回アジア競技大会」が開催される。先日、そのテニス競技の日本代表メンバーが発表された。

 男子シングルスは、実績豊富な綿貫陽介と、昨年末大躍進した21歳の松岡隼。ダブルスは、社会人ながら日本トップの実力を誇る中川舜祐/楠原悠介ペア。そしてATPチャレンジャータイトルも持つ磯村志と、フレンド・ジェイ ディラン ハラである。なおフレンドは、柴原瑛菜と組み混合ダブルスにも出る予定だ。

 幼少期に日本を離れアメリカの大学に進学したフレンドは、日本ではあまり知られていない存在かもしれない。ただフレンドは既に昨年、大学生たちの総合競技大会「ワールドユニバーシティゲームズ」(ドイツ)に日本代表として出場。団体戦、男子シングルス、さらには吉本菜月と組んだ混合ダブルスでも金メダル獲得という、八面六臂の大活躍を見せた。昨年10月には、米国開催のATPチャレンジャーでも予選から7つの白星を連ねて優勝。現在はシングルスの世界407位につけている。

 日本人の母とニュージーランド人の父を持つフレンドが、テニスを始めたのは7歳の時。父親の仕事の関係で、シンガポールにいる時だった。

 もっとも世界のどこにいようとも、フレンドがテニスラケットを手にするのは時間の問題だったろう。彼の母親の原広子さんは、グランドスラムのジュニア部門にも出場しているテニス選手。大学に進学したこともあり若くして第一線からは距離を置いたが、伊達公子さんや沢松奈生子さんらと同じ時代を駆け抜けた。
 
「14歳まで、僕のコーチでもあった」という母・広子さんの指導理念は、まずは何よりテニスに向き合う姿勢にあったという。


「練習中に、もし僕が泣き言を言ったり、投げやりな態度を取ったら、彼女はすぐにその場を去り練習は中止になった」

 だから必然的に、「僕のコートマナーはとても良くなった」とフレンドは言う。
 
 シンガポールに移った後も、オーストラリアやオランダで暮らし、18歳の時には本格的にテニスに打ち込むべく、スペインのアカデミーの門も叩いた。ただ当時のフレンドは「ケガが多かったし、ITF大会に出てもランキングポイントを得ることができなかった」という。だから高校卒業後、アメリカの大学に進むことに迷いはなかった。

 数ある選択肢の中からアリゾナ大学を選んだのは、「ヘッドコーチをはじめ、指導者たちが素晴らしかった」から。実際に大学での彼は、日々、自分の成長を感じることができたという。
 
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