国内テニス

【伊達公子】改修した宮崎県のテニスコートで開催した女子国際大会の手応えと課題<SMASH>

伊達公子

2026.07.17

「今大会では地域との共創にこだわっています」と言う伊達公子さん。(C)ひなたオープン in 宮崎

 今年リニューアルした宮崎県の「ひなたTENNIS PARK MIYAZAKI」で、女子テニスの国際大会「第1回ひなたオープンin宮崎」を2週連続で開催しました。グレードはITFツアーW35。今、日本の女子テニス界ではW15は増えてきましたが、W35が少なかったため、世界ランク200~300位台の停滞を打破する加速装置となるべく、W35のグレードにしました。

 2週間にしたのは、若手選手には機会と時間が必要だからです。単発の大会では結果を出すのが難しいため、1週目で負けた後も練習を続けて2週目に臨めるようにしました。この施設なら、試合をしながらしっかり練習できます。

 今回のリニューアルでこだわったスローハードの効果は、予想以上でした。女子選手がダブルスでスマッシュを打っても拾われるほど遅いのです。頭を使って戦わなければ勝てません。これがいいんです。テニスもタフ、頭もタフ、心もタフ。全てがタフでなければ勝てない環境です。ここで練習する選手が強くなっていくのが想像できました。試合時間が3時間に及ぶケースが続出し、運営サイドは想像以上に長くなることで大変でした。
 
 うれしい成果もありました。木下晴結選手が1週目で優勝し、その後も調子を上げてウインブルドン予選に入れたのです。彼女は「リポビタン Presents 伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~」2期生の卒業生で初のグランドスラム一般大会出場選手です。加速する大会という位置づけが、機能することを証明してくれました。

 今大会では地域との共創にこだわっています。地元の人材を積極的に登用しました。MCは地元大宮高校の放送部、ボールパーソンは強豪高校である宮崎商業のテニス部、通訳も経験はなくとも英語のできる高校生に依頼しました。審判は人数が少なく、課題はあります。でも「共に成長する」というスタンスで、いずれは宮崎県の審判だけで大会を運営できるようにしたいと話をしています。
 
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宮崎から日本のテニスを変える一歩に