現地7月27日に開幕した男子テニスのATP500シリーズ「ムバダラDCオープン」(アメリカ・ワシントンDC/ハードコート)で、ツアー12勝を誇る元世界ランキング4位の錦織圭(現719位)が引退発表後初となる実戦を迎えた。同27日に行なわれた1回戦で錦織は中国出身の元47位シャン・ジュンチェン(同270位)を6-7(3)、6-3、6-4のフルセットで下し、2回戦進出を決めた。
36歳の錦織は5月1日に自身のSNSを通じ、今季限りでの現役引退を発表。本戦ワイルドカード(主催者推薦)を獲得した今大会が4月末の「サバンナ・チャレンジャー」(アメリカ/クレーコート/CH75)以来の公式戦出場となった。錦織のDCオープン出場は5年ぶり9度目で、2015年には優勝を飾り、14年と18年はベスト8、17年と19年はベスト4と、好成績を残してきた舞台だ。
今大会前の記者会見で錦織は、「残りの試合数は限られているが、一瞬一瞬を楽しみたい」と現在の心境を吐露。「以前は4カ所ほど痛めていたが、今は2カ所ほどまで減った」とコンディションの改善も明かした。また、今大会で足のケガから約5カ月ぶりに復帰した21歳のシャンについても、「健康ならトップ10や20に入れる実力はある」と高く評価していた。
注目の立ち上がり、錦織は一球一球ボールの感触を確かめるように丁寧なストロークを披露。持ち前の正確な配球でリズムを作り、リターンゲームでは6度のブレークポイントを握った。しかしあと1本が奪えず、次第に錦織のミスも増加。第12ゲームは何とかキープしたものの、タイブレークの末に第1セットを落とした。
それでも"逆転の錦織"は健在だった。第2セットは第6ゲームで訪れたワンチャンスをものにしてブレークに成功し、リードを守ってセットオールに。迎えたファイナルセットでは第1ゲームで早々にブレークを奪い、自身のサービスゲームを全てキープして2時間31分の熱戦を勝ち切った。
錦織にとってはこれが昨年5月の「ジュネーブ・オープン」(クレー/ATP250)1回戦以来、約1年2カ月ぶりとなるツアー白星。またプロ転向した07年から20シーズン連続でツアーレベルでの勝利を挙げるという、現役ラストイヤーにして新たなマイルストーンも手に入れた。試合を通じてシャンに1度もブレークポイントを与えなかった錦織は、オンコートインタビューでプレー内容を次のように振り返った。
「簡単ではありませんでしたが、素晴らしい試合でした。立ち上がりはお互い少し不安定でしたが、第2セットからプレーが良くなり、特に第3セットは本当に安定したプレーができました。また今日は僕にしてはサービスも良かったです」
現地29日に予定されている2回戦で錦織は22歳のアルテュール・フィス(フランス/現22位)と19歳のラファエル・ホダル(スペイン/同24位)の勝者と対戦する。どちらが来ても将来を嘱望される若手が待ち受けるが、百戦錬磨の36歳がどのような戦いを見せるのか注目だ。
文●中村光佑
【動画】錦織VSシャン・ジュンチェンのDCオープン1回戦ハイライト!
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36歳の錦織は5月1日に自身のSNSを通じ、今季限りでの現役引退を発表。本戦ワイルドカード(主催者推薦)を獲得した今大会が4月末の「サバンナ・チャレンジャー」(アメリカ/クレーコート/CH75)以来の公式戦出場となった。錦織のDCオープン出場は5年ぶり9度目で、2015年には優勝を飾り、14年と18年はベスト8、17年と19年はベスト4と、好成績を残してきた舞台だ。
今大会前の記者会見で錦織は、「残りの試合数は限られているが、一瞬一瞬を楽しみたい」と現在の心境を吐露。「以前は4カ所ほど痛めていたが、今は2カ所ほどまで減った」とコンディションの改善も明かした。また、今大会で足のケガから約5カ月ぶりに復帰した21歳のシャンについても、「健康ならトップ10や20に入れる実力はある」と高く評価していた。
注目の立ち上がり、錦織は一球一球ボールの感触を確かめるように丁寧なストロークを披露。持ち前の正確な配球でリズムを作り、リターンゲームでは6度のブレークポイントを握った。しかしあと1本が奪えず、次第に錦織のミスも増加。第12ゲームは何とかキープしたものの、タイブレークの末に第1セットを落とした。
それでも"逆転の錦織"は健在だった。第2セットは第6ゲームで訪れたワンチャンスをものにしてブレークに成功し、リードを守ってセットオールに。迎えたファイナルセットでは第1ゲームで早々にブレークを奪い、自身のサービスゲームを全てキープして2時間31分の熱戦を勝ち切った。
錦織にとってはこれが昨年5月の「ジュネーブ・オープン」(クレー/ATP250)1回戦以来、約1年2カ月ぶりとなるツアー白星。またプロ転向した07年から20シーズン連続でツアーレベルでの勝利を挙げるという、現役ラストイヤーにして新たなマイルストーンも手に入れた。試合を通じてシャンに1度もブレークポイントを与えなかった錦織は、オンコートインタビューでプレー内容を次のように振り返った。
「簡単ではありませんでしたが、素晴らしい試合でした。立ち上がりはお互い少し不安定でしたが、第2セットからプレーが良くなり、特に第3セットは本当に安定したプレーができました。また今日は僕にしてはサービスも良かったです」
現地29日に予定されている2回戦で錦織は22歳のアルテュール・フィス(フランス/現22位)と19歳のラファエル・ホダル(スペイン/同24位)の勝者と対戦する。どちらが来ても将来を嘱望される若手が待ち受けるが、百戦錬磨の36歳がどのような戦いを見せるのか注目だ。
文●中村光佑
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