今季限りでの現役引退を表明している男子テニス元世界ランキング4位の錦織圭(現719位)が、現地7月29日に行なわれたツアー大会「ムバダラDCオープン」(アメリカ・ワシントンDC/ハードコート/ATP500)のシングルス2回戦に臨み、19歳の新星ラファエル・ホダル(スペイン/同24位)に3-6、2-6で敗戦。試合後の記者会見では、自身の不甲斐ないプレーに対する悔しさや引退への思い、現在の課題などについて語った。
36歳の錦織は今大会に本戦ワイルドカード(主催者推薦/WC)で参戦し、引退発表後初の公式戦に臨んだ。1回戦では、足のケガから約5カ月ぶりに復帰した中国出身の21歳シャン・ジュンチェン(元47位/現270位)に6-7(3)、6-3、6-4で競り勝ち、約1年2カ月ぶりのツアー白星を獲得。
しかし2回戦では、6月の「全仏オープン」(クレー)で初の四大大会ベスト8進出を果たすなど急成長を遂げているホダルの勢いに押され、自身の持ち味を発揮できないままストレートで敗れた。
試合後、錦織は「コートの中にボールを入れることすらできなかったような感覚で、自分でも笑ってしまうくらいでした」と苦笑。「復帰後によくあるような試合でした。練習ではしっかり打てているのに、試合本番になるとそれができなくなってしまうみたいな感じです」と、練習と実戦のギャップに苦しんでいる現状を吐露した。
さらには、「『これが最後の試合だとしたら、このままでは引退できない』と思いました。こんな終わり方をしたら、テニスが嫌いになってしまうかもしれないとさえ感じました」とまでコメント。現役ラストシーズンを戦う中でも、1試合1試合納得のいくパフォーマンスを披露し、少しでも満足できる形でキャリアを締めくくりたいという思いをのぞかせた。
収穫もあったという。「強がっているように聞こえるかもしれませんが、昨年の試合とは違って、今回は相手がものすごくスピーディーに感じるとか、ずっと後手に回っているといった感覚はありませんでした」とコメント。一方で「今のトップ30やトップ50の選手たちとの試合に慣れていく必要があると思いました」とも述べ、"現代テニスならではのスピード感"への順応が今後の課題だと語った。
シャン戦では変わらぬフルセットでの勝負強さを示し、ホダル戦でも途中21本に及ぶ壮絶なラリー戦を繰り広げるなど最後のワシントンで大いに見せ場を作った錦織。しかし本人にとっては不完全燃焼の1週間となったようだ。
次戦は休む間もなくマスターズ1000大会「ナショナルバンク・オープン」(8月2日~13日/カナダ・モントリオール)の予選にWCで出場予定。ぜひとも本戦進出と、その先のさらなる勝ち上がりを期待したい。
文●中村光佑
【動画】錦織が悔しがった「ムバダラDCオープン」2回戦ハイライト
【関連記事】錦織圭、DCオープンは2回戦で敗退。「対戦できて光栄」という19歳ホダルにストレートで屈する<SMASH>
【関連記事】錦織圭がロングインタビューで明かした引退決断の顛末「ダムの大きな壁が決壊して、色んな思いが...」<SMASH>
36歳の錦織は今大会に本戦ワイルドカード(主催者推薦/WC)で参戦し、引退発表後初の公式戦に臨んだ。1回戦では、足のケガから約5カ月ぶりに復帰した中国出身の21歳シャン・ジュンチェン(元47位/現270位)に6-7(3)、6-3、6-4で競り勝ち、約1年2カ月ぶりのツアー白星を獲得。
しかし2回戦では、6月の「全仏オープン」(クレー)で初の四大大会ベスト8進出を果たすなど急成長を遂げているホダルの勢いに押され、自身の持ち味を発揮できないままストレートで敗れた。
試合後、錦織は「コートの中にボールを入れることすらできなかったような感覚で、自分でも笑ってしまうくらいでした」と苦笑。「復帰後によくあるような試合でした。練習ではしっかり打てているのに、試合本番になるとそれができなくなってしまうみたいな感じです」と、練習と実戦のギャップに苦しんでいる現状を吐露した。
さらには、「『これが最後の試合だとしたら、このままでは引退できない』と思いました。こんな終わり方をしたら、テニスが嫌いになってしまうかもしれないとさえ感じました」とまでコメント。現役ラストシーズンを戦う中でも、1試合1試合納得のいくパフォーマンスを披露し、少しでも満足できる形でキャリアを締めくくりたいという思いをのぞかせた。
収穫もあったという。「強がっているように聞こえるかもしれませんが、昨年の試合とは違って、今回は相手がものすごくスピーディーに感じるとか、ずっと後手に回っているといった感覚はありませんでした」とコメント。一方で「今のトップ30やトップ50の選手たちとの試合に慣れていく必要があると思いました」とも述べ、"現代テニスならではのスピード感"への順応が今後の課題だと語った。
シャン戦では変わらぬフルセットでの勝負強さを示し、ホダル戦でも途中21本に及ぶ壮絶なラリー戦を繰り広げるなど最後のワシントンで大いに見せ場を作った錦織。しかし本人にとっては不完全燃焼の1週間となったようだ。
次戦は休む間もなくマスターズ1000大会「ナショナルバンク・オープン」(8月2日~13日/カナダ・モントリオール)の予選にWCで出場予定。ぜひとも本戦進出と、その先のさらなる勝ち上がりを期待したい。
文●中村光佑
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