男子テニスツアーのATP500シリーズ「ムバダラDCオープン」(7月27日~8月2日/アメリカ・ワシントンDC/ハードコート)は現地30日にシングルス2回戦を実施。第1シードで前回王者のアレックス・デミノー(オーストラリア/現世界ランキング6位)が、四大大会2勝を誇る元世界王者レイトン・ヒューイット(オーストラリア)の息子で17歳の予選勝者クルス・ヒューイット(同612位)を6-2、6-3で下し、2年連続3度目のベスト8進出を決めた。
両者は単なる同胞というだけでなく、長年親交を深めてきた間柄だ。デミノーは、幼い頃から父レイトンと共にツアーを転戦してきたクルスの成長を約10年間見守ってきた存在で、レイトンがオーストラリアの代表監督を務めるデビスカップ(男子国別対抗戦)やユナイテッドカップ(男女混合国別対抗戦)でも行動を共にしてきた。
試合前、デミノーは「不思議な状況になるのは間違いない」と率直な心境を吐露。「この10年間、彼が成長していく姿を見てきたし、数え切れないほど一緒に練習してきた。彼は自力で今の立場を勝ち取り、すでに“大人のテニス”をしている。僕もしっかり準備して、できる限り厳しい試合にしたい」と語り、“弟分”との対戦を心待ちにしていた。
一方、今大会1回戦で同じ予選勝者のマルコス・ギロン(アメリカ/元37位/現85位)を破って記念すべきツアー初勝利を挙げたクルスも「もしアレックスと対戦できたら夢のようなこと」と胸を躍らせていた。それほどまでにデミノーは、自身にとって身近な存在だからだ。
「彼は僕の兄のような存在で、物心ついた頃からの付き合いだ。一緒に家で遊んだり、クリスマスを過ごしたりしたこともある。僕は彼から多くのことを教わってきた。だから同じコートに立てることは特別な思い出になる」
そんな注目の一戦は、兄貴分が貫禄を示した。デミノーが積極的なネットプレーや巧みなボレーを織り交ぜながら試合を支配し、わずか61分でストレート勝ち。試合後には、スタンドでレイトンが見守る中、ネット際でクルスと温かいハグを交わした。
オンコートインタビューでデミノーは「いつかツアーで対戦することになるとは思っていたけど、それが今週になるとは思わなかった」と感慨深げに語り、「試合前には、一緒に写っている昔の写真をたくさん見返し、お互いがどれだけ成長したかを振り返っていた」とコメント。その上で「今日は勝てて良かったけど、これから先も何度も対戦することになるはず」と、将来のライバル関係に期待を寄せた。
勝ったデミノーは日本時間8月1日午前3時以降に予定されている準々決勝で、これまでにツアー1勝を挙げている世界33位のブランドン・ナカシマ(アメリカ/24歳)と顔を合わせる。両者は昨年の「ムバダラDCオープン」準々決勝でも対戦しており、この時はデミノーが6-4、6-4で勝利。ただし通算対戦成績ではデミノーが1勝2敗と僅差で負け越している。4度目の対決となる今回はどちらに軍配が上がるか、注目だ。
文●中村光佑
【動画】デミノーとクルスの対戦が実現した「ムバダラDCオープン」2回戦ハイライト
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両者は単なる同胞というだけでなく、長年親交を深めてきた間柄だ。デミノーは、幼い頃から父レイトンと共にツアーを転戦してきたクルスの成長を約10年間見守ってきた存在で、レイトンがオーストラリアの代表監督を務めるデビスカップ(男子国別対抗戦)やユナイテッドカップ(男女混合国別対抗戦)でも行動を共にしてきた。
試合前、デミノーは「不思議な状況になるのは間違いない」と率直な心境を吐露。「この10年間、彼が成長していく姿を見てきたし、数え切れないほど一緒に練習してきた。彼は自力で今の立場を勝ち取り、すでに“大人のテニス”をしている。僕もしっかり準備して、できる限り厳しい試合にしたい」と語り、“弟分”との対戦を心待ちにしていた。
一方、今大会1回戦で同じ予選勝者のマルコス・ギロン(アメリカ/元37位/現85位)を破って記念すべきツアー初勝利を挙げたクルスも「もしアレックスと対戦できたら夢のようなこと」と胸を躍らせていた。それほどまでにデミノーは、自身にとって身近な存在だからだ。
「彼は僕の兄のような存在で、物心ついた頃からの付き合いだ。一緒に家で遊んだり、クリスマスを過ごしたりしたこともある。僕は彼から多くのことを教わってきた。だから同じコートに立てることは特別な思い出になる」
そんな注目の一戦は、兄貴分が貫禄を示した。デミノーが積極的なネットプレーや巧みなボレーを織り交ぜながら試合を支配し、わずか61分でストレート勝ち。試合後には、スタンドでレイトンが見守る中、ネット際でクルスと温かいハグを交わした。
オンコートインタビューでデミノーは「いつかツアーで対戦することになるとは思っていたけど、それが今週になるとは思わなかった」と感慨深げに語り、「試合前には、一緒に写っている昔の写真をたくさん見返し、お互いがどれだけ成長したかを振り返っていた」とコメント。その上で「今日は勝てて良かったけど、これから先も何度も対戦することになるはず」と、将来のライバル関係に期待を寄せた。
勝ったデミノーは日本時間8月1日午前3時以降に予定されている準々決勝で、これまでにツアー1勝を挙げている世界33位のブランドン・ナカシマ(アメリカ/24歳)と顔を合わせる。両者は昨年の「ムバダラDCオープン」準々決勝でも対戦しており、この時はデミノーが6-4、6-4で勝利。ただし通算対戦成績ではデミノーが1勝2敗と僅差で負け越している。4度目の対決となる今回はどちらに軍配が上がるか、注目だ。
文●中村光佑
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