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海外テニス

「ずっと問題を抱えている」王者シナーが右ヒザの違和感でシンシナティOP欠場。ぶっつけ本番で全米へ<SMASH>

中村光佑

2026.08.10

右ヒザが「試合に出られる状態ではない」というシナー。シンシナティをスキップして全米に備える。(C)Getty Images

右ヒザが「試合に出られる状態ではない」というシナー。シンシナティをスキップして全米に備える。(C)Getty Images

 間もなく本戦が開幕する男子テニスのマスターズ1000シリーズ「シンシナティ・オープン」(8月13日~23日/アメリカ・シンシナティ/ハードコート)は10日に大会公式SNSを更新し、出場を予定していた世界ランキング1位のヤニック・シナー(イタリア/24歳)が右ヒザの違和感を理由に欠場を表明したと伝えた。

 ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによると、シナーは大会を通じ、「医師やチームと相談した結果、シンシナティ・オープンを欠場することとなりました」と発表。現在のヒザの状態については「ずっと問題を抱えており、まだ試合に出られる状態にはありません」と説明し、今月末開幕の四大大会「全米オープン」(8月30日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク)を見据えてこう続けた。

「シンシナティでプレーできないことをとても残念に思っています。また来年の大会で戻ってくるのが待ちきれません。とにかく今は全米オープンに向けて準備を整えることに集中しようと思います」

 シナーが最後に公式戦に出場したのは先月の四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)。決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/現2位)を破り、大会連覇を成し遂げるとともに自身5度目となる四大大会優勝を飾った。その後は休養を経て練習を再開したものの、その過程で右ヒザに違和感が生じたと報じられている。
 
 伊紙『Corriere della Sera』によれば、開催中の「ナショナルバンク・オープン」(8月2日~13日/カナダ・モントリオール/ATP1000)を辞退したシナーは数日前にミラノの病院を訪れ、同箇所の検査を受けたという。検査結果自体に大きな問題はなかったとされる一方、シンシナティをスルーして全米にぶっつけ本番で臨む可能性があると伝えられていた。そして今回、それが現実のものとなった格好だ。

 今季のシナーは四大大会に次ぐグレードを誇るATPマスターズ1000の最初の5大会を全て制覇。5大会目となった「イタリア国際」(クレーコート)では、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/同5位)に次ぐ史上2人目の「キャリア・ゴールデン・マスターズ」(マスターズ全9大会制覇)を達成した。

 シンシナティでも通算12勝4敗と好成績を残しており、2024年にはタイトルを獲得。今年も優勝候補筆頭だっただけに、シナーの欠場は大会にとって大きな痛手となる。

 なお今大会では、4月から右手首の負傷で戦列を離れているカルロス・アルカラス(スペイン/23歳/同3位)も出場辞退を表明。共にまだ20代前半ながらツアー20勝以上を挙げ、近年の男子テニス界をけん引する“2強”が揃ってプレーできないのは残念だ。とはいえ、今年もズベレフやジョコビッチをはじめ多くのトップ選手の参戦が予定されており、熱戦が繰り広げられることを期待したい。

文●中村光佑

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