既報の通り、テニス四大大会「全米オープン」の男子シングルス1回戦で、元世界ランキング1位の39歳ノバク・ジョコビッチ(セルビア/現5位)はノーシードの25歳マリアノ・ナボーネ(アルゼンチン/同49位)に6-7(5)、7-5、6-4、2-6、1-6で敗れ、男女を通じて史上最多となる四大大会25勝目の夢はついえた。
この試合、ジョコビッチは第1セットを先取された後に2セットを連取したものの体調不良に見舞われ、第3セットにはコート上で嘔吐。その後は背中や肩を気にする仕草も見せ、薬を服用しながらプレーを続けたが、4時間36分の激闘の末に力尽きた。
試合後の記者会見でジョコビッチは「今年はほぼ毎試合のように健康面の問題を抱えながらプレーしている」と告白。「吐き気や嘔吐によって全身が崩れていくような感覚になり、ケイレンや痛みまで出てくる。今日はそれに加えて、背中と肩までダメになってしまった」と明かした。
ジョコビッチの敗戦を受け、2003年の全米オープン王者で男子元1位のアンディ・ロディック氏(アメリカ/44歳)が、自身のポッドキャスト番組『Served with Andy Roddick』で所感を述べた。「今日のノバクは、もはや物理的に動き続けられる状態ではなかった」と指摘し、年齢がフィジカル面に及ぼす影響にも触れながら次のように語った。
「彼ももう39歳だ。意志の問題などではなく、単純に彼の身体が限界を迎えたのだと思う。途中には吐いていたし、ケイレンを起こしているようにも見えた。また背中なのか腰なのか、別の部位にも異変が生じていたようだった」
その上で「彼が来年のオーストラリアシーズンまでに状態を戻せるかどうかはわからない。おそらく彼自身にもわかっていないと思う」と続けたロディック氏。しかし今回の敗戦を機にSNS上でジョコビッチの引退を促す声が上がっていることに対しては、強い反論の言葉を口にした。
「今の彼が四大大会で敗れるたびに、『これが最後になるのだろうか』と思われてしまうこと自体は不思議ではない。でも、そう考えることと、『彼は引退すべきだ』なんて言うのは全く別の話だ。そんなことを言うバカには『黙ってろ』と言いたくなる」
「彼は今も自分のランキングで大会に出場しているし、最近の四大大会でも多くの場合は準決勝以上まで勝ち進んでいる。我々に口を挟む権利なんてない。自分の進む道は、外野ではなく自分で決めるものだ」
ジョコビッチは今季、全豪オープンで準優勝、ウインブルドンで4強入りを果たすなど、依然として世界のトップ戦線で結果を残している。だからこそロディック氏は、不屈のレジェンドに向けられる安易な引退論に強く釘を刺したのだろう。
文●中村光佑
【動画】ジョコビッチがナボーネにフルセット負けした「全米オープン」1回戦ハイライト
【画像】20度目出場で初の事態、ジョコビッチが初戦敗退...!全米OP1回戦のジョコビッチ対ナボーネを厳選ショットでお届け!
【関連記事】39歳ジョコビッチがまさかの全米OP1回戦敗退。試合中に嘔吐、背中や肩が限界を迎え「最悪の感覚だった」<SMASH>
この試合、ジョコビッチは第1セットを先取された後に2セットを連取したものの体調不良に見舞われ、第3セットにはコート上で嘔吐。その後は背中や肩を気にする仕草も見せ、薬を服用しながらプレーを続けたが、4時間36分の激闘の末に力尽きた。
試合後の記者会見でジョコビッチは「今年はほぼ毎試合のように健康面の問題を抱えながらプレーしている」と告白。「吐き気や嘔吐によって全身が崩れていくような感覚になり、ケイレンや痛みまで出てくる。今日はそれに加えて、背中と肩までダメになってしまった」と明かした。
ジョコビッチの敗戦を受け、2003年の全米オープン王者で男子元1位のアンディ・ロディック氏(アメリカ/44歳)が、自身のポッドキャスト番組『Served with Andy Roddick』で所感を述べた。「今日のノバクは、もはや物理的に動き続けられる状態ではなかった」と指摘し、年齢がフィジカル面に及ぼす影響にも触れながら次のように語った。
「彼ももう39歳だ。意志の問題などではなく、単純に彼の身体が限界を迎えたのだと思う。途中には吐いていたし、ケイレンを起こしているようにも見えた。また背中なのか腰なのか、別の部位にも異変が生じていたようだった」
その上で「彼が来年のオーストラリアシーズンまでに状態を戻せるかどうかはわからない。おそらく彼自身にもわかっていないと思う」と続けたロディック氏。しかし今回の敗戦を機にSNS上でジョコビッチの引退を促す声が上がっていることに対しては、強い反論の言葉を口にした。
「今の彼が四大大会で敗れるたびに、『これが最後になるのだろうか』と思われてしまうこと自体は不思議ではない。でも、そう考えることと、『彼は引退すべきだ』なんて言うのは全く別の話だ。そんなことを言うバカには『黙ってろ』と言いたくなる」
「彼は今も自分のランキングで大会に出場しているし、最近の四大大会でも多くの場合は準決勝以上まで勝ち進んでいる。我々に口を挟む権利なんてない。自分の進む道は、外野ではなく自分で決めるものだ」
ジョコビッチは今季、全豪オープンで準優勝、ウインブルドンで4強入りを果たすなど、依然として世界のトップ戦線で結果を残している。だからこそロディック氏は、不屈のレジェンドに向けられる安易な引退論に強く釘を刺したのだろう。
文●中村光佑
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