テニス四大大会「全米オープン」の男子シングルスで2年連続5度目のベスト8に進んでいる世界ランキング3位のカルロス・アルカラス(スペイン/23歳)が、大会期間中の記者会見で今後の自身のツアースケジュールについて、興味深い考えを明かしている。
2回戦でハイメ・ファリア(ポルトガル/同72位)に勝利した直後の会見でツアーの過密日程に話が及ぶと、23歳は「今後は何度かまとまった休養を取るつもりだ」と明言。その上でこう続けた。
「これからはシーズン中に1~2カ月程度の休みを取って、幾つかの大会を欠場することになると思う。正直なところ、全ての大会に出るのは不可能だから」
アルカラスいわく、ATP(男子プロテニス協会)がトップ選手に出場義務を課している大会を全てこなした場合、年間約40週にもわたってプレーすることになるという。しかし、そんな超ハードスケジュールでは、ケガの増加は避けられないと彼は考えている。
実際、今大会ではヤニック・シナー(イタリア/現1位)、キャスパー・ルード(ノルウェー/元2位/現20位)、ジャック・ドレイパー(イギリス/元4位/現141位)、ホルガー・ルネ(デンマーク/元4位/現133位)、ジョアオ・フォンセカ(ブラジル/現26位)ら多くの有力選手が故障で欠場している。それも踏まえ、アルカラスは「何も対策をしなければ、今後はそういうケースがさらに増えていくだろう」と警鐘を鳴らした。
さらにアルカラスは、第20シードのトミー・ポール(アメリカ/元8位/現21位)に6-4、6-3、6-4で快勝した4回戦後の会見でも、長期休養を取る時期について改めて質問を受けた。しかし具体的なタイミングはまだ決めていないと答え、次のように説明した。
「テニスは本当に先が読めないスポーツだ。大会が1試合で終わるのか、勝ち進んで7試合戦うことになるのかはわからない。それと同じで、長期休養を取る時期が年の初めなのか、中盤なのか、それとも終盤なのかも、その時の心身の状態次第になると思う」
こうした自主的なオフを設けるのは、あくまでも長期的なキャリアを見据えてのことだと強調する。「僕自身はこれから10年、15年と、本当に長いキャリアを築きたいと思っている。だからこそメンタルヘルスと身体だけは本当に大切にしていきたい」
今季のアルカラスは1月の全豪オープンで史上最年少での生涯グランドスラム(全四大大会制覇)を達成し、続く「カタール・オープン」(ATP500)でも優勝。しかし4月の「バルセロナ・オープン」(ATP500)で右手首を負傷すると、約4カ月半にわたって戦線を離れ、長期のリハビリ生活を余儀なくされた。今大会で無事に実戦復帰したものの、心身のケアへの意識は以前にも増して強くなっているようだ。
今後はアルカラスのプレーを見られない期間が増えるかもしれないが、そのぶん万全の状態でコートに立つ姿を長く見られるのであれば、ファンにとっても悪い話ではないだろう。
文●中村光佑
【画像】アルカラスをはじめ、全米オープン2026を戦う男子トップ選手たちの厳選フォト!
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2回戦でハイメ・ファリア(ポルトガル/同72位)に勝利した直後の会見でツアーの過密日程に話が及ぶと、23歳は「今後は何度かまとまった休養を取るつもりだ」と明言。その上でこう続けた。
「これからはシーズン中に1~2カ月程度の休みを取って、幾つかの大会を欠場することになると思う。正直なところ、全ての大会に出るのは不可能だから」
アルカラスいわく、ATP(男子プロテニス協会)がトップ選手に出場義務を課している大会を全てこなした場合、年間約40週にもわたってプレーすることになるという。しかし、そんな超ハードスケジュールでは、ケガの増加は避けられないと彼は考えている。
実際、今大会ではヤニック・シナー(イタリア/現1位)、キャスパー・ルード(ノルウェー/元2位/現20位)、ジャック・ドレイパー(イギリス/元4位/現141位)、ホルガー・ルネ(デンマーク/元4位/現133位)、ジョアオ・フォンセカ(ブラジル/現26位)ら多くの有力選手が故障で欠場している。それも踏まえ、アルカラスは「何も対策をしなければ、今後はそういうケースがさらに増えていくだろう」と警鐘を鳴らした。
さらにアルカラスは、第20シードのトミー・ポール(アメリカ/元8位/現21位)に6-4、6-3、6-4で快勝した4回戦後の会見でも、長期休養を取る時期について改めて質問を受けた。しかし具体的なタイミングはまだ決めていないと答え、次のように説明した。
「テニスは本当に先が読めないスポーツだ。大会が1試合で終わるのか、勝ち進んで7試合戦うことになるのかはわからない。それと同じで、長期休養を取る時期が年の初めなのか、中盤なのか、それとも終盤なのかも、その時の心身の状態次第になると思う」
こうした自主的なオフを設けるのは、あくまでも長期的なキャリアを見据えてのことだと強調する。「僕自身はこれから10年、15年と、本当に長いキャリアを築きたいと思っている。だからこそメンタルヘルスと身体だけは本当に大切にしていきたい」
今季のアルカラスは1月の全豪オープンで史上最年少での生涯グランドスラム(全四大大会制覇)を達成し、続く「カタール・オープン」(ATP500)でも優勝。しかし4月の「バルセロナ・オープン」(ATP500)で右手首を負傷すると、約4カ月半にわたって戦線を離れ、長期のリハビリ生活を余儀なくされた。今大会で無事に実戦復帰したものの、心身のケアへの意識は以前にも増して強くなっているようだ。
今後はアルカラスのプレーを見られない期間が増えるかもしれないが、そのぶん万全の状態でコートに立つ姿を長く見られるのであれば、ファンにとっても悪い話ではないだろう。
文●中村光佑
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