テニス四大大会「全米オープン」は大会10日目の現地9月8日に男子シングルス準々決勝が行なわれ、第8シードの地元勢ベン・シェルトン(アメリカ/23歳/現世界ランキング9位)が、第3シードの前年覇者カルロス・アルカラス(スペイン/23歳/同3位)を6-7(5)、6-1、6-3、1-6、7-6[10-7]で撃破。4時間28分にも及んだフルセットの死闘を制し、3年ぶり2度目のベスト4進出を決めた。
前の試合が長引いた影響で、この試合は同日午後11時05分にスタートし、決着したのは日付をまたいだ午前3時33分。これは大会史上最も遅い終了時刻となり、アルカラスがヤニック・シナー(イタリア/現1位)を破った2022年大会の男子準々決勝で記録した午前2時50分を43分更新した。
序盤から一進一退の攻防が続いた。第1セットをタイブレークの末に落としたシェルトンだったが、第2、3セットを立て続けに奪って勝利に王手。対するアルカラスも意地を見せて第4セットを獲得し、2セットオールとなった。
勝負のファイナルセットでも互いに譲らず、シェルトンが第5ゲームでブレークポイントを凌ぐと、アルカラスも第8ゲームで3本のブレークポイントをセーブ。最後は10ポイントのマッチタイブレークにもつれ込んだが、これをシェルトンが物にし、未明の激闘に終止符を打った。
これまでツアーでトップ3の選手には17戦全敗だったシェルトンにとっては、今回が待望の初勝利。今年の北米ハードコートシーズンは「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール)で大会連覇と自身2度目のマスターズ1000制覇を果たしており、今大会を含め13勝2敗と好調を維持している。
試合後のオンコートインタビューでシェルトンは会場のファンへ向け、感謝の言葉をこう口にした。
「僕にとって、観客席から応援してくれる人たちの存在はすごく大きい。コーチやチーム、友人や家族はもちろん、こんなに遅くまで会場に残ってくれたニューヨークのみんなが最後まで『USA』コールを送ってくれた。それが今夜の勝利につながった」
準決勝では第11シードの同胞フランシス・ティアフォー(同12位)と対戦する。両者の対戦成績はシェルトンの3勝1敗。全米では過去2度顔を合わせており、23年準々決勝はシェルトン、24年3回戦はティアフォーが勝利している。どちらが勝っても自身初の四大大会決勝進出となる。
一方、敗れたアルカラスは04年から08年まで5連覇を達成したロジャー・フェデラー(スイス/元1位)以来となる全米連覇はならず。また昨年の全米1回戦から続いていた四大大会での連勝記録も「18」でストップした。
それでも今年4月に負った右手首のケガからの復帰戦となった今大会で、ブランクの影響をものともしないプレーで8強入り。シェルトン戦後には「これだけ戦えたことを誇りに思うし、勝てなかったことへの失望感もない。笑顔で、健康な状態でコートを後にできる。これこそ僕が必要としていたことだ」と語り、前を向いた。
文●中村光佑
【動画】シェルトンとアルカラスの歴史に残る死闘!「全米オープン」準々決勝ハイライト
【画像】シェルトン、アルカラスら、全米オープン2026を戦う男子トップ選手たちの厳選フォト!
【関連記事】米国対決を制してシェルトンがナショナルバンク・オープン連覇!今季4冠で世界6位へ浮上<SMASH>
前の試合が長引いた影響で、この試合は同日午後11時05分にスタートし、決着したのは日付をまたいだ午前3時33分。これは大会史上最も遅い終了時刻となり、アルカラスがヤニック・シナー(イタリア/現1位)を破った2022年大会の男子準々決勝で記録した午前2時50分を43分更新した。
序盤から一進一退の攻防が続いた。第1セットをタイブレークの末に落としたシェルトンだったが、第2、3セットを立て続けに奪って勝利に王手。対するアルカラスも意地を見せて第4セットを獲得し、2セットオールとなった。
勝負のファイナルセットでも互いに譲らず、シェルトンが第5ゲームでブレークポイントを凌ぐと、アルカラスも第8ゲームで3本のブレークポイントをセーブ。最後は10ポイントのマッチタイブレークにもつれ込んだが、これをシェルトンが物にし、未明の激闘に終止符を打った。
これまでツアーでトップ3の選手には17戦全敗だったシェルトンにとっては、今回が待望の初勝利。今年の北米ハードコートシーズンは「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール)で大会連覇と自身2度目のマスターズ1000制覇を果たしており、今大会を含め13勝2敗と好調を維持している。
試合後のオンコートインタビューでシェルトンは会場のファンへ向け、感謝の言葉をこう口にした。
「僕にとって、観客席から応援してくれる人たちの存在はすごく大きい。コーチやチーム、友人や家族はもちろん、こんなに遅くまで会場に残ってくれたニューヨークのみんなが最後まで『USA』コールを送ってくれた。それが今夜の勝利につながった」
準決勝では第11シードの同胞フランシス・ティアフォー(同12位)と対戦する。両者の対戦成績はシェルトンの3勝1敗。全米では過去2度顔を合わせており、23年準々決勝はシェルトン、24年3回戦はティアフォーが勝利している。どちらが勝っても自身初の四大大会決勝進出となる。
一方、敗れたアルカラスは04年から08年まで5連覇を達成したロジャー・フェデラー(スイス/元1位)以来となる全米連覇はならず。また昨年の全米1回戦から続いていた四大大会での連勝記録も「18」でストップした。
それでも今年4月に負った右手首のケガからの復帰戦となった今大会で、ブランクの影響をものともしないプレーで8強入り。シェルトン戦後には「これだけ戦えたことを誇りに思うし、勝てなかったことへの失望感もない。笑顔で、健康な状態でコートを後にできる。これこそ僕が必要としていたことだ」と語り、前を向いた。
文●中村光佑
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